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J-GLOBAL ID：201802265463609432   整理番号：18A0061569

リン酸エステル配位高分子を利用するランタノイド相互分離

Phosphoester Coordination Polymer for the Mutual Separation of Lanthanide Ions

著者 (6件)： 半田友衣子 (産業技術総合研究所環境管理研究部門) ,  半田友衣子 (現在所属 埼玉大学大学院理工学研究科) ,  大井健太 (産業技術総合研究所環境管理研究部門) ,  成田弘一 (産業技術総合研究所環境管理研究部門) ,  田中幹也 (産業技術総合研究所環境管理研究部門) ,  脇坂昭弘 (産業技術総合研究所環境管理研究部門)
資料名： 分析化学
巻： 66  号： 11  ページ： 783-796(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水を溶媒として用いる環境調和型な高選択的ランタノイド相互分離法の開発を目指して,リン酸エステルが形成する配位高分子を利用するイオン交換と沈殿分離を検討した.イオン交換では,ランタノイド系列における選択性に差があり,水溶液系でランタノイド相互分離できる可能性が示唆された.さらに,イオン交換率に依存して選択性が変化する現象を捉えた.これは,配位子-金属イオン間の”静電力”に加えて,”配位高分子骨格に対するイオンサイズ適合性”が寄与するためと考えられ,従来のイオン交換とも溶媒抽出とも異なる選択性の発現に成功したと言える.さらに,リン酸エステル配位高分子の微粉末をクライオゲル化してモノリス形状にする方法を考案し,イオン交換の分配係数と速度定数の向上が可能であることを示した.分別沈殿では,Nd³⁺とDy³⁺の相互分離に焦点を絞り,無機塩生成を利用する場合よりもはるかに優れた分離が可能であることを明らかにした.(著者抄録)

シソーラス用語： *配位高分子 ,  *ランタノイド ,  *リン酸 ,  *無機酸エステル ,  *分離 ,  ゲル化 ,  ネオジム ,  ジスプロシウム ,  選択性 ,  イオン交換 ,  イオン半径 ,  分配係数 ,  ゲル ,  沈殿 ,  力 ,  イオン交換体
準シソーラス用語： オルガノゲル ,  *リン酸エステル ,  静電力 ,  分別沈殿

著者キーワード (6件)： lanthanide ,  mutual separateon ,  coordinateon polymer ,  phosphorester ,  ion exchange ,  fractional precipitation

分類 (1件)： 分離法一般  (CC01010A)

物質索引 (2件)： りん酸ビス(2-エチルヘキシル) ,  2-エチルヘキシルホスホン酸2-エチルヘキシル

引用文献 (69件)：

• 1) 鈴木康雄 : "希土類の話", p. 24 (1998), (裳華房).
• 2) M. Humphries : "Rare Earth Elements : The Global Supply Chain", (Congressional Research Service), (2013).
• 3) 経済産業省 : レアメタル確保戦略 (2009).
• 4) 原田幸明,醍醐市朗 : "よくわかる「都市鉱山」開発 レアメタルリサイクルが拓く資源大国への道", p. 80 (2011), (日刊工業新聞社).
• 5) S. R. Batten, N. R. Champness, X.-M. Chen, J. Garcia-Martinez, S. Kitagawa, L. Öhrström, M. O’Keeffe, M. P. Suh, J. Reedijk : Pure Appl. Chem., 85, 1715 (2013).

タイトルに関連する用語 (3件)： リン酸エステル ,  配位高分子 ,  ランタノイド