抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,砧小学校と喜多見小学校における地域の公園づくりを課題とした小学校の地域学習プログラムの試行を通じて,小学校の立地する地域の大学・行政・専門アドバイザーの多様な主体が連携した地域学習教育の支援体制のあり方を考察することを目的としている。公園づくりでは地域認識,時代認識そしてストーリー性が重要であることから,「地域認識」・「課題解決(自分で考え,みんなで合意形成)」・「成果発表」の3つのステップで授業を進めた。第1段階「地域認識」では,砧・喜多見地域の豊かな自然環境資源と往古からつながる歴史文化資源を学び,児童に地域の歴史文化,自然環境の認識・理解させるために,専門アドバイザーが指導した。第2段階「課題解決(自分で考え,みんなで合意形成)」では,公園づくりの課題をまず自分で考えたのち,他人と意見を説明し合い合意形成していく力を養うために,児童が主体的,協働的に学ぶグループワークとし,その進行とファシリテーター役を大学教員と大学生が担った。第3段階「成果発表」では,子ども達の自信と誇りにつなげるために,児童1人1人が主体的に自らの公園アイデアを発表し,地域への誇り,愛着を深めてもらうために世田谷区(街づくり課)が児童の個々のアイデアを公園アイデア集として冊子にし,児童個々に配布した。本研究のケーススタディを通じて地域学習では地域の行政・小学校・大学・専門アドバイザー等の多様な主体が関わり,その役割を明確にし,協働連携した教育体制が重要であると考えられた。(著者抄録)