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J-GLOBAL ID：201802266427794022   整理番号：18A0452293

会津駒ヶ岳におけるオサムシ科甲虫群集の垂直分布

Elevational distribution of carabid beetle (Coleoptera, Carabidae) assemblages on Mt. Aizukomagatake, Fukushima, Japan

著者 (2件)： 緒勝祐太郎 (福島大 大学院共生システム理工学研究科) ,  塘忠顕 (福島大)
資料名： 日本生物地理学会会報  (Bulletin of the Biogeographical Society of Japan)
巻： 72  ページ： 54-64  発行年： 2018年01月20日 
JST資料番号： L1695A  ISSN： 0067-8716  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは尾瀬地域の福島県域にある会津駒ヶ岳において,ピットフォールトラップ法を用いたオサムシ科甲虫群集の調査を行い,標高1250-2125mの範囲の標高傾度に沿った群集構造,種数,個体数,垂直分布を明らかにした。オサムシ科甲虫は11の調査地点から合計34種548個体が記録され,ナガゴミムシ亜科Pterostichinaeとオサムシ亜科Carabinaeの種が優占していた。標高傾度に沿ったオサムシ科甲虫の種数は,山地帯と亜高山帯の移行帯である中標高(1650m)でピークを示し,高標高地では減少する山型“hump-shaped”のパターンとなった。個体数についても中標高(1650m)で最も多くなった。クラスター解析と非計量的多次元尺度構成法(NMDS)による解析を行った結果,オサムシ科甲虫群集は山地帯のグループと亜高山帯のグループの2つに分かれた。また,記録されたオサムシ科甲虫各種の垂直分布範囲やコクロナガオサムシの体長と標高との関係についても論じた。(著者抄録)

シソーラス用語： *オサムシ科 ,  福島県 ,  *山岳 ,  *垂直分布 ,  *生息分布 ,  数 ,  生息環境 ,  クラスタ分析 ,  優占種 ,  試料採取 ,  高さ ,  種差 ,  甲虫類
準シソーラス用語： 会津 ,  *駒ヶ岳 ,  個体数 ,  標高 ,  体サイズ ,  Pterostichinae ,  Carabinae

分類 (1件)： 動物生態学一般  (EE03010W)

引用文献 (41件)：

• Chatzaki, M., Lymberakis, P., Markakis, G. and Mylonas, M., 2005. The distribution of ground spiders (Araneae, Gnaphosidae) along the altitudinal gradient of Crete, Greece: species richness, activity and altitudinal range. J. Biogeogr., 32: 813-831.
• Colwell, R. K. and Lees, D. C., 2000. The mid-domain effect: geometric constraints on the geography of species richness. Trends Ecol. Evol., 15: 70-76.
• Do, Y., Lineman, M. and Joo, G. J., 2012. Effects of agricultural abandonment on carabid beetles in paddy fields. Baltic J. Coleopterol., 12: 65-75.
• Escobar, F., Lobo, J. M. and Halffter, G., 2005. Altitudinal variation of dung beetle (Scarabaeidae: Scarabaeinae) assemblages in the Colombian Andes. Global Ecol. Biogeogr., 14: 327-337.
• 平松新一,1999.白山におけるオサムシ亜族の垂直分布.日本生物地理学会会報,54:1-7.

タイトルに関連する用語 (5件)： 会津 ,  オサムシ科 ,  甲虫 ,  群集 ,  垂直分布