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J-GLOBAL ID:201802266453223821   整理番号:18A0015460

新作薫物「冨士」の香具「生脳」について-東山御文庫伝来の薫物書の記述を中心に-

A Study on the Unknown Flavoring Agent called Shono for Making Shinsaku-Takimono or Newly Born Fragrance named Fuji or Mt. Fuji: Through examination on text of books on Takimono stored in Imperial Household Agency Higashiyama-Obunko
著者 (1件):
資料名:
号: 276  ページ: 29-42  発行年: 2017年12月20日 
JST資料番号: F0797A  ISSN: 0368-6558  CODEN: KORYA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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薫物は,奈良時代頃に我が国にもたらされたと考えられる。正倉院には交易品として売買された記録が伝来している。稿者は現在,薫物および新作薫物の銘及び方及び説を集積したデータベースを構築中であり,19年中の完成と電子公開を目指している。皇室の薫物書で,新作薫物方への処方が確認できた唯一の香具は,原本に「生脳」と記載されている。名称から,草木のずい,しんを原料としていると推定される。東山御文庫所蔵「薫物調合秘方」には,香具「生脳」を処方した新作薫物「冨士」方と「生脳」の特性及び調整法とみられる説が載録されている。室町時代に発祥したと見られる新作薫物は,江戸時代後期までの間に伝統的な薫物の8倍程度の種類が考案され,大いに流行したと考えられる。新作薫物の調査研究はまだ始まったばかりである。関連する文献についの研究成果も極めて乏しい。全容が解明されれば千年以上継承されてきた実証的裏付けが得られるだろう。
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分類 (1件):
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精油,香料 
引用文献 (13件):
  • 薫集類抄の研究:附・薫物資料集成,田中圭子,三弥井書店,2012年
  • 中世後期の香文化:香道の黎明,本間洋子,思文閣出版,2014年
  • 源氏物語(1)-(6),新編日本古典文学全集(20)-(25),阿部秋生,今井源衛,秋山虔,鈴木日出夫,小学館,1994-1998年
  • 宮内庁書陵部所蔵「薫物黒方秘方」翻刻,田中圭子,広島女学院大学日本文学(19),広島女学院大学文学部日本語日本文学科,2009年
  • 東山御文庫所蔵「薫物調合秘方」解説と釈文-杏雨書屋所蔵『香秘書』享受史一考-,田中圭子,杏雨(14),公益財団法人武田科学振興財団杏雨書屋,2011年
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タイトルに関連する用語 (4件):
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