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J-GLOBAL ID：201802266819035734   整理番号：18A1054619

「食料を支える資源と環境」窒素フットプリント:環境への窒素ロスを定量する新たな指標

Nitrogen Footprint: A Novel Indicator to Quantify Nitrogen Loss to the Environment

著者 (4件)： 種田あずさ (理研 環境資源科学研究セ) ,  種田あずさ (東北大 大学院環境科学研究科) ,  柴田英昭 (北大 北方生物圏フィールド科セ) ,  新藤純子 (山梨大 国際流域研究セ)
資料名： 日本LCA学会誌  (Journal of Life Cycle Assessment, Japan)
巻： 14  号： 2  ページ： 120-133  発行年： 2018年04月25日 
JST資料番号： L6922A  ISSN： 1880-2761  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 人間活動で生じた反応性窒素の放出は,人間と環境の両方に深刻な脅威をもたらした。窒素フットプリントは,消費基準に基づいて,人間活動を通して環境への反応性窒素の損失を定量化する新しい指標である。著者らは,窒素フットプリントを決定するために最近提案された3つの方法を記述する,すなわちN-Calculator,N-Input,N-Multi-regionである。N-Calculator法は,一人当たりの食品とエネルギー消費に基づくボトムアップ分析を適用し,消費者の行動がどのように窒素フットプリントに影響するかを記述する。N-Inputは,農業窒素入力と食品の生産,輸入,輸出に基づくトップダウン分析を使用し,複数の外国から食品を輸入する国の窒素フローを正確に評価する。N-Multi-region法は,各国・地域の部門別の反応性窒素放出をカバーするために拡張されたグローバルな多領域入出力表を用いた入出力解析を採用する。この方法は,複雑な国際サプライチェーンおよび異なる反応性窒素タイプを考慮しながら,多くの国の窒素フットプリントを推定することができる。また,関連する研究プロジェクト,および窒素フットプリントを減少させるための現在および潜在的対策についてもレビューした。これらには,食品選択,家庭廃棄物の減少,フットプリント標識(窒素,炭素,および水に対する),制度的フットプリント(窒素と炭素に対する),および窒素フットプリントのオフセットが含まれている。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *窒素 ,  *フットプリント法 ,  エネルギー消費 ,  *食品 ,  工程 ,  生産 ,  輸入 ,  輸出 ,  *環境影響 ,  環境アセスメント ,  食事
準シソーラス用語： 反応性窒素種 ,  サプライチェーン

分類 (1件)： 環境問題  (SA01020V)

引用文献 (41件)：

• Castner E.A., Leach A.M., Leary N., Baron J., Compton J.E., Galloway J.N., Hastings M.G., Kimiecik J., Lantz-Trissel J., Reguera E. de la, Ryals R. (2017): Sustain. J. Rec., 10 (2), 79-88
• Chen M., Sun F., Shindo J. (2016): Resour. Conserv. Recycl., 111, 10-27
• Compton J.E., Harrison J.A., Dennis R.L., Greaver T.L., Hill B.H., Jordan S.J., Walker H., Campbell H. V. (2011): Ecol. Lett., 14 (8), 804-815
• Compton J.E., Leach A.M., Castner E.A., Galloway J.N. (2017): Sustain. J. Rec., 10 (2), 114-122
• Čuček L., Klemeš J.J., Kravanja Z. (2011): Chem. Eng. Trans., 25, 923-928

タイトルに関連する用語 (8件)： 食料 ,  資源 ,  環境 ,  窒素 ,  フットプリント ,  ロス ,  定量 ,  指標