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J-GLOBAL ID：201802267067194389   整理番号：18A1570757

ナミビア北東部ブワブワタ国立公園における住民の生業活動と植生の関係

Relationships between the Livelihood of Local Residents and Vegetation in Bwabwata National Park, Northeastern Namibia

著者 (1件)： 芝田篤紀 (京大 大学院)
資料名： 地理学評論  (Geographical Review of Japan Series A)
巻： 91  号： 5  ページ： 357-375  発行年： 2018年09月01日 
JST資料番号： L0477B  ISSN： 1883-4388  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ナミビア共和国北東部のブワブワタ(Bwabwata)国立公園で暮らす地域住民クエ(Khwe)の人々の生業活動が,公園内の自然環境に与える影響について明らかにした。4カ月の住み込みによる参与観察や聞取りと,植生調査や地形測量などの定量的調査の結果から,国立公園制定にともない設定された二つの区域では,採集・伐採活動の有無による植生構造の差異が推察された。また,伐採と栽植によって有用樹種の分布が偏り,村周辺の植生景観が影響を受けていることが判明した。一方で,伝統的に行われてきた野焼きや,一部の住民によって行われている農業は,周辺環境との有機的な関係が考慮されており,自然環境の維持や管理に関わっていることが示唆された。クエの人々が営む生業活動は,周辺植生に大きな影響を及ぼしその景観を形成しているが,自然環境についての深い知識と認識により,国立公園の自然環境の維持管理の役割を担っている一面もあることが考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： ナミビア共和国 ,  *国立公園 ,  *植生 ,  *自然環境 ,  焼却 ,  伐木 ,  住民 ,  農業 ,  *地域社会 ,  景観
準シソーラス用語： 野焼き ,  地域住民

分類 (2件)： 生態系  (EE01040P) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (22件)：

• 石井 弘・油井正昭・速水厚志 1986. 欧州各国の国立公園と自然保護に関する研究. 造園雑誌 49(5): 167-172.
• 岩井雪乃 2001. 住民の狩猟と自然保護政策の乖離-セレンゲティにおけるイコマと野生動物のかかわり. 環境社会学研究 7: 114-128.
• 大沼あゆみ 2006. 絶滅のおそれのある野生生物保全の経済学. 環境科学会誌 19(6): 573-585.
• 小林聡史 2001. アフリカの自然保護-保護区設定から住民参加型資源管理へ. アフリカ研究 59: 11-15.
• 芝田篤紀 2016. 国立公園で暮らすサンの人々. 水野一晴・永原陽子編 『ナミビアを知るための53章』 306-308. 明石書店.

タイトルに関連する用語 (6件)： ナミビア ,  公園 ,  住民 ,  生業 ,  活動 ,  植生