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J-GLOBAL ID：201802267139995163   整理番号：18A1229005

津波堆積物形成における粒径と外力の影響に関する水理実験

HIDRAULIC EXPERIMENT ON TSUNAMI DEPOSITS FORMATION RELATED WITH SAND GRAIN AND BORE WAVE

著者 (5件)： 山本阿子 (関西大学 社会安全研究科) ,  高橋智幸 (関西大学 社会安全研究科) ,  原田賢治 (静岡大学 防災総合センター) ,  櫻庭雅明 (日本工営株式会社 中央研究所) ,  野島和也 (日本工営株式会社 中央研究所)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 73  号： 2  ページ： I_367-I_372(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 巨大地震津波は低頻度のため情報が少なく,東北地方太平洋沖地震津波では想定の過小評価を招き,被害を拡大させる要因となった.被害想定の見直しに伴い詳細な既往津波の知見が求められており,多くの情報を有する津波堆積物が注目されている.しかし,その形成メカニズムが未解明のため,津波の定量的な評価や波源の推定には至っていない.本研究では津波堆積物の形成メカニズムを明らかにするため,粒径や外力を変化させて,斜面遡上に伴う堆積砂に関する水理実験を実施した.その結果,段波の大きさと波数によって堆積砂の到達距離や量が大きく変化した.混合砂による総堆積砂量は,混合比に関係なく外力に依存した堆積構造を示すが,汀線付近を構成している各粒径の分布比は混合比と高い一致率を示した.また遮蔽物や段波の周期などの条件による流況の変化が堆積物に大きな影響を及ぼすことを明らかにした.(著者抄録)

シソーラス用語： 津波 ,  *津波堆積物 ,  *粒径 ,  力 ,  段波 ,  距離 ,  遡上 ,  *外力 ,  到達距離 ,  水理模型実験
準シソーラス用語： 水理模型試験

著者キーワード (6件)： uniform sand ,  mixed sand ,  run-up ,  multiple waves ,  cutoff wall ,  tsunami deposits

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (6件)：

• 1) 岡村眞,松岡裕美,佃栄吉,都司嘉宣,沿岸湖沼堆積物による過去一万年間の地殻変動と歴史津波モニタリング,月間地球,号外,No. 28,pp. 162-168,2000.
• 2) 七山太,牧野彰人,佐竹健治,古川竜太,横山芳春,中川充,釧路市春採湖コアの中に認められる,千島海溝沿岸域における過去9000年間に生じた20層の津波イベント堆積物,活断層・古地震研究報告,No. 1,pp. 233-249, 2001.
• 3) 長谷川史朗,高橋智幸,上畑喜行,津波遡上に伴う陸域での堆積物形成に関する水理実験,海岸工学論文集,第48巻,pp. 311-315,2001.
• 4) 原田賢治,今井健太郎,Tran The Anh,藤木悦史,津波斜面遡上による陸域での堆積砂形成に関する水理実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 67,No.2,pp. I_251-I_255,2011.
• 5) 原田賢治,高橋智幸,野島和也,津波により陸上斜面上に形成される堆積砂分布に関する水理実験,土木学会論文集A1(構造・地震工学),vol. 73,2017(印刷中).

タイトルに関連する用語 (4件)： 津波堆積物 ,  粒径 ,  外力 ,  水理実験