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J-GLOBAL ID:201802267377780113   整理番号:18A0661810

観測された地震及び微動の水平/鉛直スペクトル比の差とその拡散場概念に基づくS波速度インバージョンへの応用

Difference of horizontal-to-vertical spectral ratios of observed earthquakes and microtremors and its application to S-wave velocity inversion based on the diffuse field concept
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巻: 70  号: Jan  ページ: 70:1 (WEB ONLY)  発行年: 2018年01月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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中村が1989年に初めてアイデアを提案して以来,S波増幅値の代替として水平/鉛直スペクトル比(HVRs)を用いることの妥当性を検討してきた。これまでは,拡散場概念に基づく最近の提案に至るまで,それらの物理的特性を完全に利用したHVRsの式は導出されていなかった。地震と微動は,それらの波動場がほとんど同じでなかったのに,それらからのHVRsの混合使用に起因する混乱の別の源が存在した。本研究では,観測された微動(MHVR)からのHVRsと,百か所のK-NET及びKiK-net観測点で観測された地震動(EHVR)からのものとを比較した。MHVRとEHVRとは,特に第一ピーク周波数までが類似性を共有し,より高い周波数範囲では有意差を持つことを見出した。これは,高次モードに関連するピークが顕著でないように,微動は主に表面波から構成されている一方,地震動は,高次モード共鳴が高周波で見られるように,主に上方伝搬する平面実体波から構成されているためである。本稿では,EMRとしてそれらの間のスペクトル振幅比を定義し,それらの平均値を計算した。MHVRにおけるそれらの基本ピーク周波数により,全ての地点を5個の範疇に分類した。EMRsに対する5個のカテゴリーを得て,MHVRsからEHVRsを後戻り計算し,それらを擬EHVRs(pEHVR)と呼んだ。pEHVRは,MHVRよりもEHVRに非常に近いことを見出した。次に,拡散場概念に基づいてEHVRsから一次元S波速度構造を逆解析するために筆者らのインバージョンコードを使用した。比較のために,pEHVRsとMHVRsに同じコードを適用した。pEHVRsは,MHVRsによるものよりもEHVRsによるものに非常に近い速度構造をもたらすことを見出した。ここで筆者らが行ったのはEMRsにおける平均操作に対する円形除去である故に,上記は当然と言える。最後に,EMR計算に使われなかったデータの独立した例を示しており,そこではより良い地盤構造が再びpHVRsから成功裏に同定された。かくして,単一観測点の微動記録を用いてS波速度構造を推定するための簡単な経験的方法を提案しており,それはサイト効果を特性化するための最も費用効果の高い方法となる。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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地震脈動,人工地震,核爆発地震,浅部地下構造などに関連する問題 

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