抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・埼玉県戸田市における「自治」の動向に関する高齢者福祉・介護についての調査報告。
・市全体として平均年齢の低い自治体であるが,高齢化は地区により様相が異なり,2025年には後期高齢者が前期高齢者を上回ると推測して,地域包括ケアシステムの構築が早い段階から進行。
・市が設置した介護認定審査会が設定事務を強化,認定者数は年々増加しているが,近年は伸びが鈍化。
・市の高齢化率は他自治体に比べ低いが高齢化向けサービスは拡充され,近隣市と比べても介護サービス事業者が多くサービスは充足しているが,地区ごとに問題の傾向が異なるため,きめ細かなサービスが必要。
・現在,4つの地域包括支援センターが各区域を担当。
・センターの人員配置は,その運営指針により3種(保健師,社会福祉士,主任介護支援専門員)を1名以上配置。
・センターが実施する独自の事業には,要介護を受けていないが独居で引きこもりがちの方に登録制の食事会を週1回実施しているほか,ラジオ体操も開催。
・2015年の国の介護保険制度改正によって,市は「生活支援コーディネーター」と「協議体」を2016年4月1日に設置。
・「生活支援コーディネーター」は市の社会福祉協議会に委託。
・介護予防活動について,社協支部は市内46の町会と自治会ごとに設置し,TODA元気体操を開始,老人クラブも地域包括ケアシステムの一端を担う活動として期待。
・市は,平均年齢の低い自治体でありながら,高齢者施設,在宅系サービスともに充実,しかし,地区ごとにきめ細かい対応が必要。
・2015年には後期高齢者が前期高齢者よりも多くなると推測され,健康寿命を長くすることが重要。
・今後は,マンション住民等,町会や自治会活動に携わっていない人々にも配慮しながら介護予防をすすめることが必要。