抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品業界においては毎年およそ1千件の商品回収が告知されている。そしてその大部分は期限日付の誤記,中身と包材・ラベルとの取り違え,およびこれに起因するアレルゲン表示の誤記である。これらは典型的なヒューマンエラー(HE)に起因する事故である。JIS Q 9001:2015には,8.5.1g)にヒューマンエラー防止のための措置の実施が記載された。しかしながら記載されているのはその文言だけであり,具体的にどのようにHE防止の措置を行うかについての説明はない。HE防止には,その発生メカニズムを知ることが大切である。筆者は本シリーズの第1回目でHEの種類とその原因,2回目に脳の機能とHE発生の関連性,3回目にはHEの原因となる「思い違い」と「勘違い」の違いについて述べ,人的側面からのHE防止対策を述べて来た。これらを踏まえ,今回はその最終回として,HEを防止するに有効と思われる設備面からの対策について提言させて頂きたい。(著者抄録)