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J-GLOBAL ID:201802267613784466   整理番号:18A0490834

コムギエクスパンシン遺伝子TaEXPA2の過剰発現はトランスジェニックArabidopsis植物における酸化ストレス耐性を改善する【Powered by NICT】

Overexpression of the wheat expansin gene TaEXPA2 improves oxidative stress tolerance in transgenic Arabidopsis plants
著者 (8件):
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巻: 124  ページ: 190-198  発行年: 2018年 
JST資料番号: W1643A  ISSN: 0981-9428  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: フランス (FRA)  言語: 英語 (EN)
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エクスパンシンは植物のストレス耐性に重要な役割を果たしている。以前の研究で著者らは,コムギのエクスパンシン遺伝子TaEXPA2をクローン化した。ここでは,酸化ストレス耐性への関与を解析した。最初に,コムギ実生におけるTaEXPA2の発現はH_2O_2ストレス中にアップレギュレートされることを観察した。TaEXPA2遺伝子発現ベクターを構築し,Arabidopsisにそれを変換し,TaEXPA2(OE)を過剰発現するトランスジェニック植物を得た。H_2O_2に曝露された時,OEと野生型(Col)植物の両方が酸化ストレスにより損傷した,脱色葉およびマロンジアルデヒド(MDA)量の増加によって示された。OE植物における損傷したCol植物(WT)よりもあまり重篤でない,これは細胞壁ペルオキシダーゼ(POD)酵素のより高い活性,可溶性POD,イオン結合したPOD,と共有結合したPODを含むを伴っていた。OE植物のエクスパンシン活性は酸化ストレス下でWTよりも高かった。はさらにArabidopsis突然変異体atexpa2(AtEXPA2はTaEXPA2と相同である)を求め,atexpa2の抗酸化能力はCol植物,POD酵素の活性低下と細胞壁におけるエクスパンシンを伴うより低いことが分かった。コムギTaEXPA2形質転換atexpa2と抗酸化能を回収できる植物(Rs)を得た。Rs植物における酸化ストレス耐性はCol植物のそれよりも高く,Rs植物は,細胞壁POD酵素とエクスパンシン活性のより高いレベルを有していた。最後に著者らは,Arabidopsis thalianaにおいて13POD遺伝子を同定し,定量的リアルタイムPCRを用いたそれらの発現パターンを分析した。これら遺伝子の4(AtPOD31,AtPOD33,AtPOD34とAtPOD71)の発現はH_2O_2への曝露時にアップレギュレートした。H_2O_2処理により上方制御された4遺伝子は細胞壁におけるPODの活性増加に関与していると推測した。TaEXPA2は細胞壁ペルオキシダーゼの活性を調節することにより植物の抗酸化能を調節する可能性があることを示唆した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (2件):
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植物生理学一般  ,  し好料作物 

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