抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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熱赤外(TIR)における地表面放射率(LSE)は,宇宙空間からの地表面温度(LST)の検索における重要なパラメータである。本論文では,ひまわり8号からLSTを検索するために用いた3つのTIRバンド(10.4,11.2および12.4μmを中心とする)のLSEマップについて説明する。次世代静止衛星である,ひまわり8号は,これ以前の静止衛星と比較して高い空間的および時間的分解能を有している。これらの改良により,ひまわり8号のLSTプロダクトは,高周波における小規模環境の観測に寄与することが期待される。本研究において,LSEをそれは分類ベースの方法と正規化差分植生指数(NDVI)閾値方法の組合せによる半経験的方法によって推定している。土地被覆分類情報は,National Mapping Organizations バージョン3によるGlobal Land Cover(GLCNMO2013)から取り入れた。土壌,植生などの材料放射率はMODIS UCSB放射率ライブラリーとASTERスペクトルライブラリーから取得した。この方法は基本的に以前の研究によって開発された半経験的方法に従うが,高度な考察が加えられている。これらの考察は,都市域における植生の生物季節学,水田の氾濫,積雪/氷被覆および,都市部の内部反射(くぼみ効果)である。都市キャノピーにおけるLSEに及ぼす平均くぼみ効果は,およそ0.01であったが,それは市街区域においては0.02に達した。感度解析により,3つのバンドに対する全LSE誤差は0.02以下であることを示した。LSE推定は,誤差が0.01未満である植生地域で特に安定している。(翻訳著者抄録)