文献

J-GLOBAL ID：201802267955592651   整理番号：18A1340167

小型噴霧器を用いた弱毒ウイルス製剤の接種法

Inoculation Method for the Attenuated Virus Water Soluble Powder Using Simple Sprayer

著者 (3件)： 石田有香 (京都教育大学環境教育実践センター) ,  RYANG Bo-Song (株式会社微生物化学研究所) ,  南山泰宏 (京都教育大学環境教育実践センター)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 17  号： 2  ページ： 243-249(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 小規模で自家育苗する生産者の弱毒ウイルス接種苗生産において,より簡易に安定して弱毒ウイルス苗を生産するため,小型噴霧器である口腔洗浄器を用いた噴霧接種条件について検討した.カーボランダムのサイズ(600メッシュ・1200メッシュ)と使用方法(混合法・振りかけ法)の組合せを変えて,キュウリ品種‘エクセレント節成2号’にZYMV弱毒株水溶剤を接種したところ,600メッシュのカーボランダムを予め子葉に振りかけて接種液を噴霧する方法が最も有効であった.また,有効な噴霧距離には10~17.5 cmの幅があり,この距離内で噴霧接種することで72%の感染率であったことから,大まかな噴霧距離でも接種は可能であった.‘エクセレント節成2号’を含むキュウリ6品種を用いて,擦り付け法によるZYMV弱毒株水溶剤感受性を調査したところ,感受性に品種間差異が認められた.(著者抄録)

シソーラス用語： *キュウリ ,  *弱毒ウイルス ,  *噴霧機 ,  噴霧 ,  育苗 ,  接種 ,  炭化ケイ素 ,  子葉 ,  薬剤感受性 ,  品種差 ,  ポチウイルス ,  *農薬散布

著者キーワード (6件)： 噴霧接種 ,  キュウリ ,  ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV) ,  cucumber ,  sprayed inoculation ,  Zucchini yellow mosaic virus (ZYMV)

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  微生物に対する農薬  (FB06040Q) ,  圃場作業用機械  (FB03020Z)

引用文献 (16件)：

• Clark, M. F. and A. N. Adams. 1977. Characteristics of the microplate method of enzyme-linked immunosorbent assay for the detection of plant viruses. J. Gen. Virol. 34: 475-483.
• 福田 充・廣田知記・夏秋知英.2011.栃木県に発生したTomato chlorosis virusによるトマト黄化病.植物防疫.65: 542-545.
• 福士貞吉・鈴木直治・四方英四郎.1986.植物のウイルス.p. 37-40.養賢堂.東京.
• 花田 薫.2012.植物ウイルスの特性とその保存について.微生物遺伝資源利用マニュアル.31: 1-66.
• Kalmus, H. and B. Kassanis. 1945. The use of abrasives in the transmission of plant viruses. Ann. Appl. Biol. 32: 230-234.

タイトルに関連する用語 (4件)： 噴霧器 ,  弱毒ウイルス ,  製剤 ,  接種法