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J-GLOBAL ID：201802268068317092   整理番号：18A1493475

結晶性フッ素樹脂との相溶ブレンドによるアクリルゴムの同時的な高強度化・高延性化

Simultaneous Stiffening, Strengthening and Toughening of Acrylic Rubber by Miscible Blending with Poly (Vinylidene Fluoride)

著者 (1件)： 大坂昇 (岡山理大 理)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 91  号： 8  ページ： 309-315  発行年： 2018年08月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリ(フッ化ビニリデン)(PVDF)と混合したアクリルゴム(ACM)は,同時的な剛性化,高強度化および強靭化を示した。また,それらは耐油性の改善を示したが,幾分かの残留歪が繰返し試験後に残った。ブレンドゴムの剛性はPVDFの高い弾性率に起因した。その場広角X線散乱測定を行い,同時的な高強度化と強靭化の機構を明らかにした。新しく配向したACM鎖は,PVFDの配向した非晶質鎖との絡み合いから生ずると思われるが,延伸中に生じた。さらに,PVFDの結晶性は,高歪領域での延伸中に減少することが分かった。従って,ACM鎖の伸長の効果はブレンドゴムを強化し,PVDF結晶の部分破壊はブレンドゴムを強靭化する応力集中を散逸させる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *機械的強度 ,  *延性 ,  剛性 ,  耐油性 ,  残留歪 ,  繰返し試験 ,  ポリフッ化ビニリデン ,  *アクリルゴム ,  弾性係数 ,  X線散乱 ,  大角散乱 ,  相溶性 ,  その場観察 ,  分子配向 ,  高分子鎖 ,  非晶質 ,  からみ合 ,  延伸 ,  結晶度 ,  破壊 ,  応力集中 ,  混合物
準シソーラス用語： 広角X線散乱

分類 (2件)： 高分子固体の力学的性質  (CG02023D) ,  ゴム  (YH07020M)

引用文献 (25件)：

• 1) Brown, S. B. Reactive Compatibilization. In Polymer Blends Handbook, 2nd ed., Utracki, L. A., Wilkie, C., Ed.; Springer: New York, 2014: pp 517-676.
• 2) Buckley, G. S.; Fragiadakis, D.; Roland, C. M. Rubber Chem. Technol. 2011, 84, 520.
• 3) Giller, C. B.; Roland, C. M. Macromolecules, 2013, 46, 2818.
• 4) Kader, M. A.; Bhowmick, A. K. J. Appl. Polym. Sci. 2003, 89, 1442.
• 5) Li, Y.; Oono, Y.; Kadowaki, Y.; Inoue, T.; Nakayama, K.; Shimizu, H. Macromolecules 2006, 39, 4195.

タイトルに関連する用語 (6件)： 結晶性 ,  フッ素樹脂 ,  ブレンド ,  アクリルゴム ,  高強度 ,  高延性