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J-GLOBAL ID：201802268399896322   整理番号：18A0226306

海草場を対象とした環境DNA分析と潮流解析に関する試み

Trial on Environmental DNA and Tidal Flow Analysis for Seagrass Beds

著者 (3件)： 赤塚真依子 (大成建設) ,  高山百合子 (大成建設) ,  伊藤一教 (大成建設)
資料名： 大成建設技術センター報(CD-ROM)  (Report of Taise Technology Center (CD-ROM))
号： 50  ページ： ROMBUNNO.49  発行年： 2017年12月01日 
JST資料番号： G0744B  ISSN： 1348-3366  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水中に存在する排泄物などに由来するDNAから水域に生息する生物種を特定する環境DNA分析は,試料採取が1L程度の採水のみであることから,一般的な生物調査に比べて現地作業は非常に簡便である。しかし,採水に含まれる生物情報量は,採水の時間や場所により異なるため,適切な採水場所の選定が重要となる。流れのある水域に環境DNA分析を適用する場合,流出した環境DNA分布の予測ができれば採水位置の選定に有効と考える。本研究では,英虞湾の藻場から流れ出る環境DNAを濃度とした拡散解析と採水による環境DNAの検出を試みた。解析において濃度が高い結果となった藻場がある入江では,アマモとコアマモの環境DNAが検出された。一方,濃度が低くなる藻場から離れた湾央では,アマモとコアマモの環境DNAは検出されなかった。環境DNAによる生物検出の有無と解析濃度には相関が得られ,濃度を含む流動解析が環境DNAの採水場所の選定に有効であることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 藻場 ,  *漁場環境 ,  DNA診断 ,  潮流計算 ,  *DNA【核酸】 ,  葉緑体遺伝子 ,  ヒルムシロ科 ,  移流 ,  *拡散 ,  *数値解析 ,  生態系 ,  濃度分布 ,  水深
準シソーラス用語： 環境DNA ,  rbcL遺伝子 ,  アマモ

分類 (1件)： 水産土木  (FH01030O)

引用文献 (20件)：

• 高山百合子,赤塚真依子,伊藤一教:海草場を対象とした環境DNAと潮流解析に関する一考察,土木学会論文集B2(海岸工学),vol.73,No.2,2017.(印刷中)
• 源 利文,山本哲史,笠井亮秀,近藤倫生: 環境DNAを用いた沿岸域における魚類モニタリング, 沿岸海洋研究, vol.53, No.2, pp.173-178, 2016.
• 高原輝彦,山中裕樹,源 利文,土居秀幸,内井喜美子: 環境DNA分析の手法開発の現状~淡水域の研究事例を中心にして~, 日本生態学会誌, Vol.66, pp.583-599, 2016.
• Fukumoto, S., Ushimaru, A. and Minamoto, T.: A basin-scale application of environmental DNA assessment for rare endemic species and closely related exotic species in rivers: A case study of giant salamanders in Japan, Journal of Applied Ecology, vol.52, Issue2, pp.358-365, 2015.
• 福岡有紗,高原輝彦,松本宗弘,兵庫県立農業高校生物部,丑丸敦史,源 利文: 在来希少種カワバタモロコの環境DNAによる検出系の確立,日本生態学会誌, Vol.66, pp.613-620, 2016.

タイトルに関連する用語 (6件)： 海草 ,  環境DNA ,  分析 ,  潮流 ,  解析 ,  試み