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J-GLOBAL ID：201802268698526950   整理番号：18A0709406

ラット脊髄ニューロンにおけるグリシン作動性伝達に及ぼすトリフェニルすずの影響【JST・京大機械翻訳】

Effects of triphenyltin on glycinergic transmission on rat spinal neurons

著者 (8件)： Noma Kazuki (Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kumamoto University, 5-1 Oe-Honmachi, Chuo-ku, Kumamoto 862-0973, Japan) ,  Akaike Hironari (Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kumamoto University, 5-1 Oe-Honmachi, Chuo-ku, Kumamoto 862-0973, Japan) ,  Kurauchi Yuki (Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kumamoto University, 5-1 Oe-Honmachi, Chuo-ku, Kumamoto 862-0973, Japan) ,  Katsuki Hiroshi (Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kumamoto University, 5-1 Oe-Honmachi, Chuo-ku, Kumamoto 862-0973, Japan) ,  Oyama Yasuo (Laboratory of Bioassessment, Faculty of Bioscience and Bioindustry, Tokushima University, Minami-Josanjima 2-1, Tokushima 770-8501, Japan) ,  Akaike Norio (Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kumamoto University, 5-1 Oe-Honmachi, Chuo-ku, Kumamoto 862-0973, Japan) ,  Akaike Norio (Research Division for Clinical Pharmacology, Medical Corporation, Juryo Group, Kumamoto Kinoh Hospital, 6-8-1 Yamamuro, Kita-ku, Kumamoto 860-8518, Japan) ,  Akaike Norio (Research Division of Neurophysiology, Kitamoto Hospital, 3-7-6 Kawarasone, Koshigaya, Saitama 343-0821, Japan)
資料名： Environmental Research  (Environmental Research)
巻： 163  ページ： 186-193  発行年： 2018年 
JST資料番号： D0574A  ISSN： 0013-9351  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： グリシンは,哺乳類脊髄および脳幹におけるγ-アミノ酪酸のような速い抑制性伝達物質であり,それは運動反射,侵害受容およびニューロン発生に関与している。トリフェニルスズ(TPT)は,多くの野生生物に対する環境災害を引き起こす有機金属化合物である。著者らの以前の知見は,TPTが最終的に興奮性シナプス前神経終末におけるグルタミン酸のドレインおよび/または消耗を誘導し,神経伝達およびメチル水銀の遮断をもたらすことを示している。そこで,著者らは,TPTがパッチクランプ法を用いてラットの単離脊髄ニューロンのシナプスbouton調製における抑制性グリシン作動性伝達をどのように調節するかを調べた。環境に関連した濃度(3~300nM)でのTPTは,電流振幅と減衰時間に影響を及ぼすことなく,グリシン作動性自発性およびミニチュア抑制性シナプス後電流(sIPSCおよびmIPSC)の頻度の数を有意に増加させた。TPT効果はテトロドトキシン(TTX)を含む外部Ca2+を含まない溶液でも観察されたが,TTXとBAPTA-AM(Ca2+キレート剤)の両方でCa2+を含まない溶液で除去された。一方,グリシン作動性誘発性抑制性シナプス後電流(eIPSCs)の振幅は,300nMのTPTの存在下で,障害率(Rf)と対パルス比(PPR)の減少とともに増加した。高濃度(1μM)では,TPTは一過性促進後eIPSCsを完全に遮断した。全体として,これらの結果は,TPTがグリシン作動性神経終末における伝達物質放出機械に直接作用することを示唆する。速い伝達物質を放出する神経終末に及ぼすTPTの影響は,グリシン作動性>グルタミン酸作動性>GABA作動性の順に大きかった。このように,TPTは,野生生物におけるグリシン作動性神経伝達に対する強いシナプス調節を引き起こすと考えられている。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 脳幹 ,  神経終末 ,  シナプス ,  神経伝達 ,  電流 ,  *脊髄 ,  キレート剤 ,  パッチクランプ法 ,  哺乳類 ,  *ニューロン ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  ジカルボン酸 ,  第一アミン
準シソーラス用語： シナプス後電流 ,  グリシン作動性ニューロン ,  抑制性シナプス後電流 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： トリフェニルすず ,  グリシン ,  神経伝達 ,  シナプス後電流

分類 (3件)： その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  動物に対する影響  (EE05040R) ,  環境汚染一般  (SB01000C)

物質索引 (2件)： グルタミン酸 ,  グリシン

タイトルに関連する用語 (5件)： ラット ,  脊髄 ,  ニューロン ,  グリシン ,  トリフェニルすず