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J-GLOBAL ID：201802269527081181   整理番号：18A1333587

間伐が次世代精英樹候補木の選抜に与える影響-九州育種基本区における検討事例-

著者 (5件)： 武津英太郎 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  松永孝治 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  倉原雄二 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  栗田学 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  倉本哲嗣 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場)
資料名： 九州森林研究  (Kyushu Journal of Forest Research)
号： 71  ページ： 15-18  発行年： 2018年03月28日 
JST資料番号： L2396A  ISSN： 1347-0779  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 次世代精英樹候補木の前方選抜は,成長等の育種対象形質に優れた系統同士の後代集団より両親の形質を受け継ぎ両親よりも優れた形質を持つ個体を選抜する重要なプロセスである。本研究では選抜対象集団である育種集団林における間伐が前方選抜に与える影響について検討した。実際の育種集団林における実データを使った解析とシミュレーションにより,選抜時の指標となる遺伝率や遺伝的獲得量等の変化について解析を行った。実データによる解析では,実際に行われた間伐では成長の悪い家系が高い割合で間伐されており,結果として遺伝率が低く推定されることが示された。また,選抜される個体も間伐前と間伐後で異なることが示された。シミュレーションより列状間伐では遺伝率はあまり変化しないが劣勢木間伐により遺伝率は低下することが示され,また,遺伝獲得量の低下も劣勢木間伐のほうが大きいことが示された。本研究により,次世代精英樹候補木を前方選抜するにあたり間伐の影響を考慮する必要があることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *林木育種 ,  *間伐 ,  *精英樹 ,  遺伝率 ,  *分離育種 ,  九州地方 ,  スギ
準シソーラス用語： 選抜育種 ,  遺伝的獲得量

分類 (1件)： 造林一般  (FF03010A)

引用文献 (8件)：

• Fedorkov A et al. (2005) Silvae Genetica 54 : 185-189
• Fukatsu E et al. (2013) Ann For Sci 70 : 451-459
• Matheson A, Raymond C (1984) Silvae Genetica 33 : 125-128
• 松永孝治ほか(2008)林木の育種 特別号:1-4
• 三浦真弘ほか(2008)林木の育種 特別号:8-11

タイトルに関連する用語 (6件)： 間伐 ,  次世代 ,  精英樹 ,  木 ,  九州 ,  育種