抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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この研究は,日本の大都市における大規模・超高層都市施設の増加による緊急救命活動における以下の問題を解決することを目的とする:都市計画法と建築基準法には,最初の救助を与えるために必要な時間を短縮し建物内での救命率を改善する技術基準がなく,緊急装置の最適配置計画における技術指針も持たない。事例として,防災センターを通して消防署に緊急報告を送る場合,例えば,状況に応じて対策がとられる:緊急エレベータが利用できる場所では,救助者は建物に到着直後に使用することができる。これに加えて,AEDが最適に配置されているならば,救急車が到着するまでに,目撃者がAEDを迅速かつ効果的に使用することができる。防災センターにおける作業者によって運ばれて,AEDは迅速な心肺蘇生を可能にする。同様に,いくつかのエレベータ会社が最近提案しているように,エレベータにAEDを置くことは効果的である。そこで,上記のことを考慮して,本論文では,AEDの配置から生じる生存率を計算する方法を構築し,AEDの最適配置を調べるためにモデルケースに適用した。研究方法は以下の通りである:54階建ての建物を,大規模・超高層都市施設のモデル建物として想定すると,その総床面積は約40,000平方メートルであり,その高さは230mを超えている。このモデル建物における平均生存率は,マンハッタン距離によって構築された三次元計算とエレベータ速度を計算するための式によって得られる。AEDの最適配置は,3種の生存曲線(生存成功率曲線,ゴールデンアワー法則,ドリンカー博士の生存曲線)を用いて決定される。AEDの最適配置と平均生存率に関して,本研究はAEDの数または場所による違いを比較した。結果は,以下の通り3種の生存曲線に対してほとんど共通な内容を示す:モデル建物に4つのAEDを配置した場合,一つは防災センターに配し,もう一つはセンターで制御された緊急エレベータ内に配し,残りの2つは53階と54階に置いた場合と,センターに1つ,残りの3つは,36階,45階と52階に置いた場合を比較して,救命率を改善できる。このことは,AEDが緊急エレベータ機能に効果的に機能することを意味する。52階,53階,54階の最適階に3つのAEDを置いた場合,2つのAEDに加えて,一つは救命センター,もう一つはエレベータ内に置いた場合.そして55台のAEDを一つずつ各階に置いて一つはセンターに置いた場合の違いは,成功生存率による生存曲線によると0.0333,ゴールデンアワー法則によると0.0356,ドリンカー博士の生存曲線では0.0175であった。本論は平面計画としてのAEDの最適配置については,標準的中心コア配置と,緊急エレベータは互いに反対側の側壁の近傍に設置されたとする仮定に基づいて検討した。さらに考慮すべきことは,サンドイッチ状コアとオフセンターコアの平面計画におけるAEDの最適配置である。(翻訳著者抄録)