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J-GLOBAL ID：201802269899368320   整理番号：18A1492834

不等間隔の月例観測データから見る大阪湾表層水温の経時的諸特性

Temporal Characteristics of Surface Water Temperature of Osaka Bay Estimated Using Unequal Time-interval Data from Monthly Routine Observations

著者 (2件)： 秋山諭 (地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所水産技術センター) ,  中嶋昌紀 (地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所)
資料名： 水環境学会誌(Web)  (Journal of the Japan Society on Water Environment (Web))
巻： 41  号： 4  ページ： 83-90(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0148A  ISSN： 1881-3690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 調査船による月例観測では, 年による観測日の違いにより, その水温データには経年変動だけではなく季節性が包含されるため, データの取り扱いには注意を要する。本研究では, 大阪湾で実施された1981~2010年の月例定点観測データをもとに, 調査日を補間する連続的な平年値の算出および平年偏差の標準化を試み, 気象との比較や長期変動について解析した。平年値は2月中下旬, 8月中下旬に極値を持つフーリエ級数で表すことができ, 太陽放射および気温との位相差はそれぞれ約57日, 約20日であることが明らかとなった。平年偏差の長期変動については, 線形トレンドは有意ではなく, 1993年11月にジャンプによる水温上昇が検出された。水温ジャンプは, 冷水性・暖水性魚類の漁獲量に影響を与えることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *経時変化 ,  測定データ ,  *海面水温 ,  湾 ,  変動 ,  気温 ,  太陽放射 ,  季節的変動 ,  統計量 ,  *データ解析 ,  間隔 ,  気象データ
準シソーラス用語： 大阪湾 ,  長期変動 ,  位相差 ,  偏差 ,  不等間隔

著者キーワード (10件)： 水温 ,  月例観測 ,  時間補間平年値 ,  長期変動 ,  水温ジャンプ ,  Water temperature ,  Monthly routine observation ,  Continuous normal value ,  Long-term variation ,  Upward shift

分類 (1件)： 海洋物理学一般  (DC06010K)

引用文献 (39件)：

• 1) 今井長兵衛, 2007. 大阪市における19世紀末以降の夏季8月気候変化. 生活衛生 51 (3) , 160-171.
• 2) 今井長兵衛, 2007. 大阪市における19世紀末以降の冬季2月気候変化. 生活衛生 51 (5) , 304-316.
• 3) 森信人, 大石智洋, 中尾正喜, 中井真由美, 重松孝昌, 矢持進, 2007. 港湾内未利用エネルギー利用とこれに関連する温度成層の特性把握に関する研究. 海岸工学論文集 54, 1316-1320.
• 4) 森信人, 佐地泰昭, 中尾正喜, 石川貴司, 重松孝昌, 矢持進, 2008. 数値シミュレーションを用いた大阪湾への都市排熱放出の影響評価. 海岸工学論文集 55, 1346-1350.
• 5) 川村隆一, 2008. 大気海洋相互作用からみた気候変動. 地学雑誌 117, 1063-1076.

タイトルに関連する用語 (5件)： 等間隔 ,  観測データ ,  大阪湾 ,  表層水温 ,  経時