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J-GLOBAL ID：201802270722267064   整理番号：18A0776342

水蒸気噴火の地質学的研究

Geological study of phreatic eruptions

著者 (4件)： 及川輝樹 (産業技術総合研 活断層・火山研究部門) ,  大場司 (秋田大 国際資源) ,  藤縄明彦 (茨城大 理) ,  佐々木寿 (アジア航測)
資料名： 地質学雑誌  (Journal of the Geological Society of Japan)
巻： 124  号： 4  ページ： 231-250  発行年： 2018年04月15日 
JST資料番号： F0528A  ISSN： 0016-7630  CODEN： CHTZA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 噴出物中に本質物を含まない水蒸気噴火は,地球上でもっともありふれた噴火の一つである。我々は水蒸気噴火の各種特徴のレビューを行った。水蒸気噴火は,過熱水が急激に水蒸気に変化することで発生する噴火である。水蒸気噴火の噴出物は,粘土分に富んだ火山灰と変質ないし未変質の火山礫・火山岩塊で構成される。一回の水蒸気噴火は1時間から1日程度で終了することが多いが,同程度の規模の噴火を数年間にわたり繰り返すこともある。一回の水蒸気噴火における噴出物量は10⁸m³(見かけ体積)以下である。水蒸気噴火で発生する現象は,降下テフラ,投出岩塊,比較的低温(概ね100°C程度)の火砕流,火口噴出型ラハールなどである。このうち低温の火砕流,火口噴出型ラハールの詳しい記載は少ない。層相からそれらの現象を判断し復元できるようにすることは今後の課題である。(著者抄録)

シソーラス用語： *噴火活動 ,  火山噴出物 ,  火山泥流 ,  火砕流 ,  *水蒸気噴火
準シソーラス用語： ラハール

分類 (1件)： 火山地質学一般  (DE07070L)

引用文献 (142件)：

• Abbasi, T. and Abbasi, S. A., 2007, The boiling liquid expanding vapor explosion(BLEVE): mechanism, consequence assessment, management. Jour. Hazard. Mater., 141, 489-519.
• Barberi, F., Bertagnini, A., Landi, P. and Principe, C., 1992, A review on phreatic eruptions and their precursors. Jour. Volcanol. Geotherm. Res., 52, 231-246.
• Bates, R. and Jackson, J., 1987, Glossary of Geology. American Geological Institute, Alexandria, Virginia, 788p.
• Breard, E. C. P., Lube, G., Cronin, S. J., Fitzgerald, R., Kennedy, B., Scheu, B.,...Moebis, A., 2014, Using the spatial distribution and lithology of ballistic blocks to interpret eruption sequence and dynamics: August 6, 2012 Upper Te Maari eruption, New Zealand. Jour. Volcanol. Geotherm. Res., 286, 373-386.
• Brown, R. J., Bonadonna, C. and Durant, A. J., 2012, A review of volcanic ash aggregation. Phys. Chem. Earth Parts A/B/C, 45-46, 65-78.

タイトルに関連する用語 (3件)： 水蒸気噴火 ,  地質学 ,  研究