抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木造建築は長期間の使用や環境により,劣化が生じることがある。伝統木造建築の補修では継ぎ手を用いて劣化した部材の一部を健全材と交換する手法が用いられるが,適切な補修を行うためには継ぎ手の強度性能を評価することが求められる。本研究では,北海道の主要樹種であるトドマツを対象に金輪継ぎを設けた柱材を作成,3等分4点荷重方式による曲げ試験と逆対称4点荷重方式によるせん断試験を行った。加えて構造物の補修例として金輪継ぎを有するドア型開口壁の水平せん断試験を行った。柱材の曲げ性能は加力方向によって2倍以上の性能差が見られたが,せん断性能は加力方向による差が見られなかった。開口壁の水平せん断試験では,見かけの変形角1/17~1/18rad.時に継ぎ手部分が破壊することで荷重が大きく低下した。(著者抄録)