抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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粉末系におけるリグニンおよび木材粉末,並びにそれらの試料を添加したクッキーの抗酸化能を,所定時間,Aw0.2-1.0,50°Cで保温し,過酸化物価(PV)を測定して調べた。対照デンプン粉末は全Aw領域で保温開始3日後までに2500(meq/kg of linoleate)を超す大きなピークが出現したが,リグニン粉末はAw0.2で14日後に831のピークが見られたものの,他は500を超すことはなかった。ヒノキ,ヒノキチップ,スギ粉末ではAw0.4以下の低Aw領域ではいずれも5日後までに大きなピークが出現したが,中間~高Aw領域ではAwの上昇につれてピークが低く,出現時期も遅くなり,Aw1.0では1000を超すピークは見られなかった。ヒノキ,ヒノキチップ,スギ粉末では,ヒノキおよびヒノキチップがスギよりも良好な抗酸化能を示した。保温粉末試料のリグニン含量を変えたとき,リグニン含量が増えるにつれてピークの高さが低く,出現時期も遅くなった。有効な抗酸化能は25%リグニン添加で示された。クッキーには10%添加で,Aw0.4以上の中間~高Aw領域で有効な抗酸化能が認められた。(著者抄録)