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J-GLOBAL ID：201802271370082349   整理番号：18A0241699

箱根山大涌谷の52号蒸気井から放出される火山ガスの測定結果

著者 (4件)： 十河孝夫 (神奈川県環境科セ) ,  秀平敦子 (神奈川県環境科セ) ,  代田寧 (神奈川県) ,  本間直樹 (神奈川県)
資料名： 神奈川県環境科学センター研究報告(Web)  (Bulletin of Kanagawa Environmental Research Center (Web))
号： 40  ページ： 18-20 (WEB ONLY)  発行年： 2017年12月 
JST資料番号： U0375A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 神奈川県環境科学センターは,県,箱根町ほか関係機関・団体で構成する箱根山火山防災協議会火山ガス安全対策専門部会の一員として,2015年9月頃に損壊した52号蒸気井(以下「52号井」という)が2016年7月に改修が完了し,再稼動(温泉造成用水投入)したことに伴う有害ガスの減少効果の検証及び52号井から放出される火山ガス組成の変化の調査を行ったので報告する。2015年の噴火以降,噴気の激しい箱根山大涌谷の52号井について,小沢の方法に準じて調査を行ったところ,火山ガス中の硫化水素(H₂S),二酸化硫黄(SO₂),塩化水素(HCl)の3成分の構成比が沈静化方向に経時的に変化していると考えられること,また温泉造成用水の投入により52号井から放出される火山ガスの一部が減少していることから,温泉造成には一定程度有害ガスの減少に効果があることが分かった。

シソーラス用語： 火山 ,  *火山ガス ,  二酸化硫黄 ,  硫化水素 ,  塩化水素 ,  井戸 ,  *温泉 ,  *用水 ,  有害ガス ,  *溶解 ,  箱根火山
準シソーラス用語： *温泉造成用水 ,  蒸気井 ,  造成温泉 ,  大涌谷 ,  箱根山

分類 (3件)： 自然災害  (RA02030M) ,  有害ガス調査測定  (SB03050T) ,  水質調査測定一般  (SB02060X)

引用文献 (5件)：

• 池貝隆宏,十河孝夫,代田 寧,吉田直哉,菅野重和:箱根山大涌谷の火山ガス濃度の推移,神奈川県環境科学センター研究報告,40,1-8(2017)
• 小沢竹二郎:地球化学におけるガス分析法 (I)-火山ガス-分析化学,17,395-405 (1968)
• 大場 武,代田 寧,澤 毅,平 徳泰, 撹上勇介:箱根カルデラ中央火口丘大涌谷地熱地帯における火山ガス組成の時間変化,神奈川県温泉地学研究所報告, 40, 1-10(2008)
• 社団法人日本化学会:気体の溶解度,化学便覧基礎編II, 改訂3版, 158-166(1984)
• 大場 武,澤 毅,平 徳泰,大和田道子, 森川徳敏,風早康平:箱根カルデラ中央火口丘熱水系における火山性流体の科学的進化, 神奈川県温泉地学研究所報告, 39, 1-42(2007)

タイトルに関連する用語 (4件)： 箱根山 ,  放出 ,  火山ガス ,  測定結果