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J-GLOBAL ID：201802272055924034   整理番号：18A0458819

ミセル界面動電クロマトグラフィー系における物質移動速度のモーメント解析

Moment Analysis of Mass Transfer Kinetics in Micellar Electrokinetic Chromatography Systems

著者 (2件)： MIYABE Kanji (Department of Chemistry, Faculty of Science, Rikkyo University) ,  SUZUKI Nozomu (Department of Chemistry, Faculty of Science, Rikkyo University)
資料名： Analytical Sciences  (Analytical Sciences)
巻： 34  号： 2  ページ： 215-220(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： G0673B  ISSN： 0910-6340  CODEN： ANSCEN  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ミセル界面動電クロマトグラフィー(MEKC)の分離特性を定量的に調べるためのモーメント方程式を開発した。溶出ピークの一次絶対および二次中心モーメントとMEKC系における分配平衡および物質移動速度のいくつかの基本的パラメータがどのように相関するかを説明した。ピーク拡幅に及ぼす物質移動速度の影響を考察するために,モーメント方程式を用いてMEKC系における分離挙動を解析した。実施済みである現実的MEKC実験に基き分離条件を選択した。界面活性剤ミセルの界面境界における溶質透過ならびに毛細管中のる溶質分子の軸方向拡散がMEKC系における溶出ピークの拡がりに主に寄与することを定量的に解明した。本研究は,MEKCを用いて測定した溶出ピーク曲線によって界面活性剤ミセル界面における溶質透過に関する速度定数を解析的に定量するための予備研究である。さらに,界面溶質透過がバンド拡幅に支配的な役割を果たすように,MEKC系の実験条件を制御可能なことも示した。例えば,界面透過透の寄与は,既往研究のMEKC条件下における溶質分子の軸方向拡散の寄与より約33倍大きかった。このことは界面溶質の浸透に対して速度定数を適切に決定かのうなことを意味した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 比率 ,  物質移動 ,  キャピラリー電気泳動 ,  *ミセル界面動電クロマトグラフィー ,  界面活性剤 ,  *ミセル ,  モーメント ,  溶出 ,  溶質 ,  拡散 ,  定数 ,  *分離 ,  速度定数
準シソーラス用語： 物質移動速度

著者キーワード (5件)： Moment analysis theory ,  mass transfer kinetics ,  capillary electrophoresis ,  micellar electrokinetic chromatography ,  surfactant micelle

分類 (3件)： クロマトグラフィー,電気泳動  (CC01050S) ,  ミセル  (CB11020N) ,  液体の輸送現象一般  (BL06011A)

引用文献 (22件)：

• 1. L. J. C. Love, J. G. Habarta, and J. G. Dorsey, Anal. Chem., 1984, 56, 1132A.
• 2. S. Terabe, K. Otsuka, and T. Ando, Anal. Chem., 1985, 57, 834.
• 3. Z. Deyl and F. Svec, “Capillary Electrochromatography”, 2001, Elsevier Science, Amsterdam.
• 4. S. A. Shamsi, C. P. Palmer, and I. M. Warner, Anal. Chem., 2001, 73, 140A.
• 5. S. Terabe, Anal. Chem., 2004, 76, 240A.

タイトルに関連する用語 (4件)： ミセル界面動電クロマトグラフィー ,  物質移動速度 ,  モーメント ,  解析