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J-GLOBAL ID：201802272224837666   整理番号：18A1760062

{001}結晶方位低減による極低炭素鋼板の耐表面荒れ性の向上

Improvement of Surface Roughening Resistance of Ultra-Low-Carbon Steel Sheet by Reducing {001} Oriented Crystal Grains

著者 (5件)： 久保雅寛 (新日鐵住金(株)技術開発本部名古屋技術研究部) ,  久保雅寛 (京都大学大学院エネルギー科学研究科) ,  中澤嘉明 (新日鐵住金(株)技術開発本部鉄鋼研究所利用技術研究部) ,  浜孝之 (京都大学大学院エネルギー科学研究科) ,  宅田裕彦 (京都大学大学院エネルギー科学研究科)
資料名： 鉄と鋼
巻： 104  号： 9  ページ： 501-508(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： よりシャープな流線を持つ自動車外板への増加する要求により,外板製品の表面品質を改善することが重要である。本研究においては,ミクロ組織特性-特に結晶粒規模での不均一変形と{001}方位結晶粒の比率の変形モード依存性-の変形の際の表面粗さに及ぼす効果を実験的に調べた。結果が,表面粗さは平均結晶粒度と{001}方位結晶粒の比率が減少するときに低減することを示した。これらの傾向は,平面歪引張の下よりも等二軸引張りの下でより顕著であった。表面粗さは{001}方位結晶粒と共に減少し,恐らく変形抵抗の不均一性が結晶粒規模で低下するためであろう。さらに,もし集合組織と平均粒径が同等であれば,低歪範囲(0.3以下の等価塑性歪)での表面粗さの発達は加工硬化係数nに依存しなかった。上述の結果に基づき,結晶粒微細化と{001}方位の低減を実現するために最適焼なまし条件を調べた。結果として,優れた粗面化抵抗を有する高強度鋼を得た。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 自動車車体構造 ,  *鋼板 ,  高強度鋼 ,  表面性状 ,  結晶方位 ,  *加工 ,  *表面粗さ
準シソーラス用語： 自動車車体 ,  *成形加工 ,  表面品質

著者キーワード (12件)： 表面ラフニング ,  薄板成形 ,  微細構造 ,  極低炭素鋼 ,  高強度鋼 ,  アニーリング条件 ,  表面ラフニング ,  薄板成形 ,  微細構造 ,  極低炭素鋼 ,  高強度鋼 ,  アニーリング条件

分類 (1件)： その他の物理的・機械的性質  (WB02040F)

引用文献 (42件)：

• 1) Handbook on Press Forming, 4th ed., ed. by Japan Deep Drawing Research Group, Nikkan Kogyo Shimbun, Tokyo, (2017), 161.
• 2) T. Kobayashi, K. Murata and H. Ishigaki: J. Jpn. Soc. Technol. Plast., 10(1969), 793.
• 3) K. Tsunoyama, M. Imanaka, K. Furukawa, A. Kishida and Y. Yamada: Tetsu-to-Hagané, 75(1989), 2090.
• 4) M. Sakurai, J. Inagaki and M. Yamashita: Tetsu-to-Hagané, 89(2003), 18.
• 5) M. Kubo, Y. Nakazawa, T. Hama and H. Takuda: ISIJ Int., 57(2017), 2185.

タイトルに関連する用語 (3件)： 結晶方位 ,  極低炭素鋼 ,  表面荒れ