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J-GLOBAL ID：201802272242297279   整理番号：18A0827230

FeOの共析分解により調製した交換結合Fe/Fe₃O₄磁性ナノ複合材料粉末

Exchange-coupled Fe/Fe₃O₄ magnetic nanocomposite powder prepared by eutectoid decomposition of FeO

著者 (2件)： YAMAMURO Saeki (Department of Materials Science and Engineering, Faculty of Engineering, Ehime University) ,  TANAKA Toshiro (Department of Materials Science and Engineering, Faculty of Engineering, Ehime University)
資料名： Journal of the Ceramic Society of Japan (Web)  (Journal of the Ceramic Society of Japan (Web))
巻： 126  号： 3  ページ： 152-155(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0409A  ISSN： 1348-6535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本報告では,強磁性金属(α-Fe)とフェリ磁性スピネルフェライト(Fe₃O₄)からなるフェリ磁性ナノ複合材料を作製するための新しいルートを提示した。このプロセスはFeOの共析分解に基づいており,α-FeとFe₃O₄の層状ナノ構造の形成をもたらす。このタイプのサンドイッチ型ナノ構造は,各ラメラが界面の両側を介して交換結合を受けるため,隣接ラメラ間の交換結合に好ましい。FeOの分解は723~773Kの温度範囲で優先的に起こり,分解は10時間以内にほぼ完全に完了することが分かった。室温磁化測定値は,100emu/g以上の高い飽和磁化をもたらし,それは単相Fe₃O₄のものより大きい。二つの磁気相の共存にもかかわらず,単相様挙動をもつ滑らかな磁化曲線が観測されたので,二つの相は磁気的に交換結合できた。構成金属イオンの置換によるスピネルフェライトの磁気的性質の調整を容易にするために,ここで記述した作製プロセスは,種々の鉄系金属/フェライト磁性ナノ複合材料を作製するための有望なルートになる可能性があった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： フェライト ,  *磁鉄鉱 ,  フェリ磁性 ,  *磁性 ,  *ナノ複合材料 ,  粉体 ,  層状組織 ,  酸化第一鉄 ,  *共析反応 ,  界面 ,  ナノ構造 ,  交換相互作用 ,  金属イオン ,  磁化特性測定 ,  磁気 ,  飽和磁化 ,  *鉄 ,  単相 ,  スピネル型フェライト ,  強磁性金属 ,  磁化曲線
準シソーラス用語： *マグネタイト ,  交換結合

著者キーワード (6件)： スピネルフェライト ,  マグネタイト ,  鉄 ,  Wuesite ,  ナノコンポジット ,  共析反応

分類 (2件)： セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V) ,  セラミック・磁器の性質  (YC03030G)

引用文献 (19件)：

• 1) J. Smit and H. P. J. Wijn, “Ferrites (Int. Ed.)”, Philips’ Technical Library, Eindhoven, and Tokyo Electrical Engineering College Press, Tokyo (1965).
• 2) L. Jaswal and B. Singh, J. Int. Sci. Technol., 2, 69–71 (2014).
• 3) E. F. Kneller and R. Hawig, IEEE Trans. Magn., 27, 3588–3600 (1991).
• 4) S. Hirosawa, Trans. Magn. Soc. Jpn., 4, 101–112 (2004).
• 5) D. Lee, J. S. Hilton, C. H. Chen, M. Q. Huang, Y. Zhang, G. C. Hadjipanayis and S. Liu, IEEE Trans. Magn., 40, 2904–2906 (2004).

タイトルに関連する用語 (8件)： FeO ,  共析 ,  分解 ,  調製 ,  交換結合 ,  Fe ,  磁性 ,  複合材料粉末