抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高齢化社会では日常生活におけるモビリティを改善するために歩行環境の重要性が高まっている。本研究では筑波研究学園都市の中心部において歩行環境に関わるデータを収集し,多変量解析によって分析した。数量化理論III類の結果,歩行環境の構成要素に影響を与える因子として,(1)歩道の構造,(2)舗装の管理,(3)設備の整備,の3つが抽出された。因子のサンプルスコアに対してクラスター分析を施して歩道を5つに類型化し,空間分布の側面からも考察を加えると,歩行環境は歩道の構造だけでなく,駅からの距離や沿道の土地利用によって異なることが明らかになった。現状では,特に転倒の要因となる危険性が高い劣悪な舗装や街路灯が未設置の歩道を優先的に整備することが急務である。歩行環境を維持するためのコストを考慮すると,今後は中長期的に維持管理しやすい歩道を整備してゆく必要がある。(著者抄録)