抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北部タンザニアのEyasi湖近くに居住するHadza族狩猟採集民は1990年代以降,その集落地域の一部における観光事業に取り組んでいる。観光客はHadza族キャンプを訪問し,狩猟採集を体験し,Hadza族の男と狩りに行き,弓を射,ハンザダンスを楽しみ,最後は手作りの土産物を買う。本稿では,隣人と個人の移動性と土産物販売からの現金収入間の関係の分析に基づいて,どのようにして観光事業に基づくHadza族のサービスが成り立っているかの分析を試みた。いくつかの既知研究では,Hadza観光はHadza族に対して負の影響を引き起こすことが示されている。観光を通した現金収入はHadza族とその周囲集落間の関係に小さな変化をもたらしている。また,それらは,しばしば個別にそれらのキャンプを移動させ,この頻繁な動きは,観光からの柔軟な結合と離脱の可能性をもたらす。ビーズアクセサリー,弓と矢のような手製の土産品販売からの収入にもかかわらず,個人間の収入は有意に異なる。また,それらの所入はアルコールまたは煙草の購入のために使われ,それらは彼らの間で共有される。Hadza族観光事業では,Hadza族は主導権をもって観光事業との関係を選択できる。今後,観光事業と移動生活を継続していくために彼らの土地を維持していくことが重要になる。(翻訳著者抄録)