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J-GLOBAL ID：201802273809189544   整理番号：18A0829426

砂糖で発電する安全・無公害なバイオ燃料電池

著者 (1件)： 重森康司 (アイシン・コスモス研)
資料名： アイシン技報  (Aishin Technical Review)
巻： 22  ページ： 23-27  発行年： 2018年03月 
JST資料番号： L4940A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・・生物は摂取した糖類を複雑な酵素反応系を経てCO₂まで酸化し,その過程で獲得した電子を使って活動エネルギーの合成を行っており,バイオ燃料電池ではこの電子を負極電極から外部回路へと流れることで電力を発生。
・スマホ等のモバイル電子機器用の可搬型バッテリでの実用化,製品化を目標にし,既存バッテリ(充電式電池,燃料電池)と比較した結果では,バイオ電池では水素やDMFC燃料電池並みの出力密度とLi-ionバッテリ並の重量エネルギーを保持。
・バイオ電池の現状性能は電流密度10mA cm^-2(5mW cm^-2),電池寿命100hであり,酵素が最適条件で発揮する酵素活性・安定性の1/10程度しか発揮できていないことから,今後の開発の進展で,電流密度100mA cm^-2(50mW cm^-2),電池寿命1000hの性能は可能。

シソーラス用語： *燃料電池 ,  酵素電極 ,  *砂糖 ,  炭水化物 ,  電流密度 ,  酵素活性度 ,  エネルギー密度 ,  電子移動 ,  電子伝達系 ,  電子装置 ,  スマートフォン ,  リチウム電池
準シソーラス用語： *バイオ燃料電池 ,  糖類 ,  電子伝達

分類 (1件)： 燃料電池  (YB04040V)

引用文献 (5件)：

• Nicolas Mano, et al.: Characteristics of a miniature compartment-less glucose-O₂ biofuel cell and its operation in a living plant, J Am Chem Soc., No.125, pp. 6588-6594 (2003)
• Tsujimura S, et al.: Fructose/dioxygen biofuel cell based on direct electron transfer-type bioelectrocatalysis, Phys Chem Chem Phys., No.9, pp.1793-1801 (2007)
• 重森康司,美川務:バイオ燃料電池の世界初の実用化を目指す,理研ニュ-ス5月号,pp.10-12(2015)
• 重森康司:糖類から水素をとりだし電気を起こすバイオ燃料電池,日経産業新聞2014年9月11日
• 重森康司:遺伝子を増やすポリメラーゼ連鎖反応(PCR法)の高精度化技術,アイシン技報VOL.10,2006年3月

タイトルに関連する用語 (4件)： 砂糖 ,  発電 ,  公害 ,  バイオ燃料電池