抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エネルギー資源の乏しい日本では,限りある資源の有効活用化を考えることが重要である。水力発電や原子力発電等に代表されるように遠隔地にて生産された莫大な電力は,送電線を伝わり,転送中に電気を失いながら各家庭まで伝わってきている。その意味でエネルギーの地産地消は,非常に効率の良いものである。私たちの身近に存在する下水道は,水インフラとして既に管路が張り巡らされており,その管路からエネルギーが回収できれば熱エネルギー供給源として期待できる。しかも,下水道の管路網は,人口密集地に集結しており多様化する人々のライフスタイルから下水の流下があるならば長時間にわたって採熱(排熱)することが可能である。採熱システムを構築しておくことで,従来ならば排出していたエネルギーを半永久的に回収し続けることが可能となるのである。また,下水道管路は,敷設後50年を経過した物が増加しており,老朽化による陥没事故が増加しているため,インフラを守るためにも早急に管路更生を施し延命するべきとの声が年々高まってきている。下水道熱を利用しながらインフラの更生が行える画期的な管内設置型の熱回収技術に関する最新情報を紹介する。(著者抄録)