抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】非糖尿病患者における空腹時血糖(FBG),空腹時インスリン(FINS),インスリン抵抗性(IR),血中脂質,およびボディマスインデックス(BMI)に及ぼすHelicobacter pylori(Hp)の影響を研究し,Hp感染症関連の代謝疾患の臨床的予防と治療のための理論的基礎を提供する。方法 98例の14C-尿素呼気試験によりHp感染症と診断された非糖尿病患者にビスマス剤四本鎖を投与し、Hp治療(ラベプラゾールナトリウム腸溶カプセル10mg bid+コロイドペクチンビスマス顆粒0.15g qid+アモキシシリンカプセル1.0g bid+塩酸レボフロキサシンカプセル0.2g bid、治療コース2週間)を行った。治療後1月に14C-尿素呼気試験を行い、Hp根絶群とHp未根絶群に分けた。治療前後の空腹時血糖(FBG),空腹時インスリン(FINS),インスリン抵抗性指数(HOMA-IR),総コレステロール(TC),トリグリセリド(TG),高密度リポ蛋白質(HDL-C),低密度リポ蛋白質(LDL-C),およびボディマスインデックス(BMI)を比較した。結果:98例の非糖尿病患者の中で62例のHp根絶があり、36例のHpは根絶しなかった。治療前後のFBG,FINSおよびHOMA-IRは,それぞれ(5.33±0.40)mmol/L,(5.16±0.40)mmol/L,(11.21±6.28)uIU/mL,(10.71±5.08)uIU/mL,(2.73±1.61)および(2.60±1.45)であった。統計的有意差が認められた(P<0.05)が,Hp群では,TG,TC,LDL-C,HDL-C,およびBMIの治療前後に有意差があった(P<0.05)。統計学的有意差は認められなかった(P>0.05)が,すべての観察群において,FBG,FINS,TG,TC,LDL-C,HDL-C,HOMA-IRおよびBMIの治療前後で,有意差は認められなかった(P>0.05)。結論:Helicobacter pyloriは非糖尿病患者のインシュリン抵抗性状態、空腹時血糖及び空腹時インスリンレベルを改善することができるが、非糖尿病患者の体質量指数及び血中脂質レベルに影響を与えない。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】