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J-GLOBAL ID:201802275093152900   整理番号:18A0974859

血清サイトカインプロファイルはソラフェニブで治療した進行肝細胞癌患者における生存利益を予測する:後ろ向きコホート研究【JST・京大機械翻訳】

Serum cytokine profiles predict survival benefits in patients with advanced hepatocellular carcinoma treated with sorafenib: a retrospective cohort study
著者 (18件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 870  発行年: 2017年 
JST資料番号: U7305A  ISSN: 1471-2407  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ソラフェニブは進行性肝細胞癌(HCC)患者における全生存を延長することが知られている複数の受容体チロシンキナーゼ阻害剤である。この薬物の生存の利点を予測することは,臨床的反応が治療中にほとんど測定できないために困難である。本研究では,血清サイトカイン濃度が,腫瘍間質微小環境で活性化され,血清サイトカインプロファイルに潜在的に影響する,ソラフェニブ標的シグナル伝達経路として,進行HCC患者の生存を予測できると仮定した。進行期HCC患者143名のうち,2003年と2007年の間に募集された104名は,主にS相(コホート1)で腫瘍上皮細胞を標的とする肝動脈注入化学療法(HAIC)を受けた。さらに,2010年と2012年の間に募集された39人は,主に間質血管内皮細胞を標的とするソラフェニブを受けた。血清サンプルを採取し,治療前に分割した。血清EGF,bFGF,HGF,IFN-γ,IL-10,IL-12,IL-4,IL-5,IL-6,IL-8,IP-10,MIG,PDGF-BB,SCF,SDF1,TGF-β,TGF-α,TNF-α,VEGF-Aを酵素結合免疫吸着検定法で測定した。固形腫瘍における修正応答評価基準を用いて,腫瘍反応を評価した。コホート1(HAIC治療)と2(ソラフェニブ治療)におけるHCC患者の生存期間の中央値は,それぞれ12.0か月と12.4か月であった。Kaplan-Meier分析は,2群間で有意な生存差を示さなかった。ソラフェニブ治療後2年以上生存した患者は,IL-10,IL-12,TNF-a,IL-8,SDF-1,EGF,PDGF-BB,SCFおよびTGF-αの血清レベルが高かった。さらに,より高い血清IL-5(>12pg/mL),IL-8(>10pg/mL),PDGF-BB(>300pg/mL)およびVEGF-A(>50pg/mL)レベルを有するコホート2患者は,より長い生存を達成した。コホート1患者はそうではなかった。コホルツ1と2(IL-5,IL-8,TGF-α,PDGF-BB,CXCL9,およびVEGF-A)間の比較分析のために強化された6つのサイトカインの階層的クラスタ分析は,これらのサイトカインの上昇がソラフェニブで処理したときより良い生存と相関したが,HAICでは相関しないことを明らかにした。ソラフェニブ治療による生存利点を示した患者は,腫瘍微小環境における間質シグナル伝達の活性化を反映して,より高い血清サイトカインレベルを示す傾向があった。本研究は,ソラフェニブ治療による生存利益を経験する可能性のある進行HCC患者を同定する可能性のある新規バイオマーカーを紹介する。Copyright 2018 The Author(s). All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
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消化器の腫よう  ,  腫ようの薬物療法 
物質索引 (1件):
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引用文献 (14件):
  • CA Cancer J Clin; Global cancer statistics, 2012; LA Torre, F Bray, RL Siegel, J Ferlay, J Lortet-Tieulent, A Jemal; 65; 2015; 87-108; 10.3322/caac.21262; citation_id=CR1
  • Lancet Oncol; Efficacy and safety of sorafenib in patients in the Asia-Pacific region with advanced hepatocellular carcinoma: a phase III randomised, double-blind, placebo-controlled trial; AL Cheng, YK Kang, Z Chen, CJ Tsao, S Qin, JS Kim; 10; 2009; 25-34; 10.1016/S1470-2045(08)70285-7; citation_id=CR2
  • N Engl J Med; Sorafenib in advanced hepatocellular carcinoma; JM Llovet, S Ricci, V Mazzaferro, P Hilgard, E Gane, JF Blanc; 359; 2008; 378-390; 10.1056/NEJMoa0708857; citation_id=CR3
  • Terashima T, Yamashita T, Iida N, Yamashita T, Nakagawa H, Arai K, et al. Blood neutrophil to lymphocyte ratio as a predictor in patients with advanced hepatocellular carcinoma treated with hepatic arterial infusion chemotherapy. Hepatol Res. 2014;https://doi.org/10.1111/hepr.12436.
  • Cell; Hallmarks of cancer: the next generation; D Hanahan, RA Weinberg; 144; 2011; 646-674; 10.1016/j.cell.2011.02.013; citation_id=CR5
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