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J-GLOBAL ID:201802275661949019   整理番号:18A0121091

日本,小笠原諸島に固有の絶滅危惧二形樹木であるPsychotria homalospermaの受粉と生殖

Pollination and reproduction of Psychotria homalosperma, an endangered distylous tree endemic to the oceanic Bonin (Ogasawara) Islands, Japan
著者 (4件):
資料名:
巻: 33  号:ページ: 16-27  発行年: 2018年 
JST資料番号: U0708A  ISSN: 1442-1984  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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二形は通常海洋島では稀であり,観察されることは少ない。この繁殖様式の希少性は二形植物の群落形成の困難さと海洋島における花粉媒介者の不足のためと考えられている。しかし,固有で絶滅危惧樹木Psychotria homalospermaはその二形性をこの諸島で維持してきた。どのようにしてP.homalospermaの二形繁殖様式がこれらの諸島で維持されてきたかとその繁殖様式を明らかにするために,本稿では,この種の受粉と生殖生物学を調べた。特に,現在の花訪問者を観察し,植物生殖に対するそれらの効果を推定した。また,P.homalospermaの花形質と花揮発分を分析し小笠原諸島における植物-花粉媒介者間の関係が最近人間の活動により擾乱されているために元々の花粉媒介者を推定した。最後に,手と自然受粉下の結実果と花粉管成長を観察した。元の花粉媒介者は長い口吻をもつガ類であったが,現在は導入されたセイヨウミツバチが花訪問者のほとんどである。ミツバチは短から長針状形態にのみ花粉粒を運び,それは短針状花の隠された柱頭に届かないためであり,長針状花の結実は短針状より1.7~38倍大きかった。この事例研究により,花粉媒介者ファウナの不安定性が海洋島に稀な二形種を引き起こしていることを示した。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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自然保護  ,  異種生物間相互作用  ,  植物生理学一般 
引用文献 (48件):
  • Abe T. (2006) Threatened pollination systems in native flora of the Ogasawara (Bonin) Islands. Annals of Botany 98: 317-334.
  • Abe T., Makino S. & Okochi I. (2008) Why have endemic pollinators declined on the Ogasawara Islands? Biodiversity and Conservation 17: 1465-1473.
  • Abe T., Wada K., Kato Y., Makino S. & Okochi I. (2011) Alien pollinator promotes invasive mutualism in an insular pollination system. Biological Invasions 13: 957-967.
  • Barrett S., Jesson L. & Baker A. (2000) The evolution and function of stylar polymorphisms in flowering plants. Annals of Botany 85: 253-265.
  • Barrett S. C. H. (1992) Heterostylous genetic polymorphisms: model systems for evolutionary analysis. In: Barrett S. C. H. (ed). Evolution and Function of Heterostyly. Springer, Berlin and Heidelberg, pp. 1-29.
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