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J-GLOBAL ID：201802275788155673   整理番号：18A1059000

遷移金属酸化物における相分離を利用したチェッカーボード型ナノ組織の作製とその特徴

Fabrications and Characterizations of Checkerboard-type Nano-structure Utilized by Phase Separation in Transition Metal Oxides

著者 (2件)： 堀部陽一 (九州工業大学大学院工学研究院) ,  森茂生 (大阪府立大学大学院工学系研究科)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 57  号： 6  ページ： 271-276(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・本稿では,様々な条件下で作製したMn系スピネル型酸化物ZnMnGaO₄セラミックス試料および薄膜試料において,主に透過型電子顕微鏡観察により行われたナノ自己組織化の研究結果を紹介。
・空気中において通常の固相反応法を用いてバルク試料を作製,一方,パルスレーザ蒸着法を用いて,薄膜試料を作製し,粉末
・X線回折装置と透過型電子顕微鏡観察を用いて構造評価を実施。
・その結果,このナノ自己組織化は,本系におけるMn³⁺イオンのJT効果に関係した相分離を起源とし,JT歪を伴うMn-richな正方晶ナノロッドとJT歪を持たないMn-poorな立方晶ナノロッドが巧妙に規則配列したドメイン構造の形成を伴うこと,また,この様なナノドメイン構造は高度な秩序化および大きな異方性を持つことが判明。

シソーラス用語： *スピネル型結晶 ,  ガリウム酸塩 ,  マンガン化合物 ,  *自己組織化 ,  *酸化物 ,  遷移金属化合物 ,  相分離 ,  ナノ構造 ,  固相反応 ,  パルスレーザ蒸着 ,  電子顕微鏡観察 ,  透過型電子顕微鏡 ,  X線回折分析 ,  構造解析 ,  Jahn-Teller効果 ,  格子歪 ,  *結晶構造 ,  規則化 ,  異方性 ,  正方晶系 ,  立方晶系 ,  ナノロッド
準シソーラス用語： *ガリウム酸マンガン ,  規則配列 ,  遷移金属酸化物

著者キーワード (6件)： transmission electron microscopy ,  checkerboard-type nano-structure ,  domain structure ,  local structure ,  Jahn-Teller effect ,  transition metal oxides

分類 (1件)： 金属酸化物及び金属カルコゲン化物の結晶構造  (BK07020Y)

引用文献 (16件)：

• (1) S. Sun, C. B. Murray, D. Weller, L. Folks and A. Moser: Science, 287(2000), 1989-1992.
• (2) F. X. Redl, K.-S. Cho, C. B. Murray and S. O'Brien: Nature, 423(2003), 968-971.
• (3) Y. Lin, A. Boker, J. He, K. Sill, H. Xiang, C. Abetz, X. Li, J. Wang, T. Emrick, S. Long, Q. Wang, A. Balazs and T. P. Russell: Nature, 434(2005), 55-59.
• (4) Y. Le Bouar, A. Loiseau and A. G. Khachaturyan: Acta Mater., 46(1998), 2777-2788.
• (5) A. Suzuki and M. Takeyama: J. Mater. Res., 21(2006), 21-26.

タイトルに関連する用語 (6件)： 遷移金属酸化物 ,  相分離 ,  チェッカー ,  ボード ,  ナノ組織 ,  作製