抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CLTを水平部材として使用した場合,直交層にはローリングシアーが発生するため,部材のせん断強度が低下する恐れがある。本研究では道産樹種であるトドマツ・カラマツ材のCLTを作成し,直交層の構成に条件を付加して逆対称4点曲げ破壊試験,3点曲げ破壊試験,圧縮型試験の計3種類のせん断破壊試験を実施し,せん断強度を樹種,条件ごとで比較した。その結果,両樹種とも逆対称4点曲げと3点曲げでせん断強度に差は見られなかった。また,試験方法や樹種に関わらず,直交層の幅はぎ接着による効果は見られず,節や髄部の有無に対するせん断強度の相関も認められなかった。さらにCLTのせん断強度と試験時に破壊した直交層ラミナの年輪角に対して,逆対称4点曲げ破壊試験で得られた結果を基に相関性を調べたところ,カラマツCLTでは有意差が見られたがトドマツCLTには見られなかった。(著者抄録)