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J-GLOBAL ID：201802276992222131   整理番号：18A1061794

50°Cにおける硫酸媒体中の銅鉱石浸出に及ぼすカーボンブラックの影響

Effect of Carbon Black on Copper Ore Leaching in Sulfuric Acid Media at 50°C

著者 (2件)： NAKAZAWA Hiroshi (Iwate University, Faculty of Science and Engineering) ,  YAMAMOTO Hidekazu (Iwate University, Faculty of Science and Engineering)
資料名： 環境資源工学  (Resources Processing)
巻： 64  号： 4  ページ： 90-98(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0195A  ISSN： 1348-6012  CODEN： KSKABH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究では,CuFeS₂(黄銅鉱)として発生する1.1%Cu含有銅鉱石の硫酸浸出に及ぼすカーボンブラックの影響を調べた。50°Cにおいて,マグネチックスターラで撹拌した200mLの硫酸媒体を含むエルレンマイヤーフラスコに依る浸出実験を行った。カーボンブラックの添加により,初期pH1.2での黄銅鉱の浸出速度が増大した。Cuの抽出収率は,0.2gのカーボンブラック存在下,98時間浸出で97%であったのに対し,カーボンブラックがない場合は18%であった。黄銅鉱溶解の促進は,鉱石とカーボンブラックの間の直接接触なしでは起こらず,2つの材料間のガルバニ相互作用が浸出速度の改善に一定の役割を果たすことを示唆している。カーボンブラックの存在下で,酸化還元電位は,Fe(III)/Fe(II)比率の減少に伴い,標準水素電極(SHE)変換600mV以下に低下し,黄銅鉱の浸出速度は著しく増加した。銅鉱石中の黄銅鉱浸出速度の促進は,低い酸化還元電位での溶解反応と黄銅鉱とカーボンブラックとの間のガルバニ相互作用に起因すると考えられる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 硫酸 ,  媒質 ,  銅鉱 ,  *カーボンブラック ,  酸化還元電位 ,  *黄銅鉱 ,  pH【水素イオン指数】 ,  相互作用 ,  *溶解速度 ,  溶媒抽出 ,  電気化学反応 ,  鉱石浸出法 ,  反応速度論
準シソーラス用語： 酸浸出 ,  浸出速度

著者キーワード (5件)： 銅鉱石 ,  浸出 ,  カーボンブラック ,  ガルバニ相互作用 ,  低酸化還元電位

分類 (2件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  鉱石浸出法  (UA07090M)

引用文献 (31件)：

• 1. M. Brininstool: 2014 Minerals Yearbook, Copper https://minerals.usgs.gov/minerals/pubs/commodity/copper/index.html#myb (2016)
• 2. P.B. Munoz, J.D. Miller, M.E. Wadsworth: Metall. Trans., 10B, pp. 149-158 (1979)
• 3. R.S. McMillan, D.J. Mackinnon, J.E. Dutrizac: J. Appl. Electrochem., 12, pp. 743-757 (1982)
• 4. H. Majima, Y. Awakura, T. Hirato, T. Tanaka: Can. Metall. Q., 24, pp. 283-291 (1985)
• 5. J.E. Dutrizac: Can. Metall. Q., 28, pp. 337-344 (1989)

タイトルに関連する用語 (5件)： 硫酸 ,  媒体 ,  銅鉱石 ,  浸出 ,  カーボンブラック