文献

J-GLOBAL ID：201802277319492809   整理番号：18A0626909

国内難掘地層の低コスト掘削のための高効率と耐摩耗を両立するローラーコーンビットの基本設計要素の最適化

著者 (1件)： 長縄成実 (東大 大学院工学系研究科 エネルギー・資源フロンティアセ)
資料名： 新井科学技術振興財団事業年報
号： 23  ページ： 31-36  発行年： 2017年07月31日 
JST資料番号： J1027A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・坑井掘削の高掘進率,耐摩耗ローラーコーンビットの設計・開発を目的として,著者のローラーコーンビットモデルを改良して,ビットの掘削挙動のシミュレーションを実施。
・モデルでは,ビットにはドリルストリングからの荷重と歯先に作用する力の合力とビットに質量に起因する慣性力が作用し,一定速度で回転しながら軸方向に併進運動すると仮定。
・硬質岩(花崗岩)と軟質岩(安山岩)を対象に,ビット荷重とビットトルクの挙動がコーンオフセット量とジャーナル角により変化する状況をシミュレーション。
・ビット荷重は軟質岩よりも硬質岩の方が振幅が大きくビットへのダメージが大。
・ビットトルクはビット荷重との相関が大なこともあり振幅は同じく硬質岩の方が大などの結果。
・動力学モデルはまだ改良の余地はあるが,ビットの設計要素の最適化にモデルが有効であることを示唆。

シソーラス用語： *ローラビット ,  坑井掘削 ,  *最適設計 ,  *シミュレーションモデル ,  計算機シミュレーション ,  トルク ,  力学モデル ,  硬岩 ,  軟岩 ,  並進 ,  回転 ,  掘進率 ,  耐摩耗性 ,  原価低減
準シソーラス用語： 動力学モデル

分類 (1件)： 坑井掘さく一般  (UA09010Q)

引用文献 (4件)：

• Cheatham, J.B., Jr., 1958: An analytical study of rock penetration by a single bit tooth, Proceedings of the Eighth Drilling and Blasting Symposium. October 2-4, Minneapolis, Minnesota, pp.1a-25a.
• Gnirk, P.F. and Cheatham, J.B., Jr., 1969: A theoretical description of rotary drilling for idealized down-hole bit/rock conditions. Society of Petroleum Engineering Journal, 9 (4) , pp. 443-450.
• 長縄成実, 2006: ローラーコーンビットの動力学モデルの構築とそのビット振動解析への応用. 博士論文, 東京大学.
• Naganawa, S., 2012: Feasibility study on roller-cone bit wear detection from axial bit vibration. Journal of Petroleum Science and Engineering, 82-83, pp. 140-150.

タイトルに関連する用語 (8件)： 地層 ,  掘削 ,  高効率 ,  耐摩耗 ,  ローラーコーンビット ,  基本設計 ,  要素 ,  最適化