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J-GLOBAL ID：201802277649297781   整理番号：18A1495850

氷I_hの誘電応答:立方体試料にかけた1Hzから1MHzの電場に垂直な信号

Dielectric Response of Ice I_h: Signals Perpendicular to an Electric Field of 1Hz to 1MHz Applied to a Cube Sample

著者 (1件)： TAKEI Iwao (Hokuriku Univ., Kanazawa, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 87  号： 8  ページ： 084707.1-084707.10  発行年： 2018年08月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 物質の誘電応答信号は一般にかけた電場と平行に検出される。ここでは,-3°Cから-56°Cまでの温度範囲で氷I_h試料にかけた電場と垂直に検出した応答信号を報告する。1Hzから1MHzの交替電場に対する立方体試料の垂直応答信号はキロ周波数範囲にピークを見せた。ピークの周波数f₀と強度は-21°Cで各々1.07kHz,かけた電場の1.2%であった。ピーク強度は,温度降下と共に低くなり(-50°Cより下で弱まる),f₀は低周波数側へシフトした。ピーク信号データに対するモデル方程式を提案した。特性時間t_p=1/(2πf₀)は,-10°C--50°Cの範囲で0.30eVの活性化エネルギーを示した。このピーク現象の簡単な議論を与えた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *氷 ,  多形 ,  応答 ,  活性化エネルギー ,  *複素誘電率 ,  Bode線図 ,  温度依存性 ,  誘電緩和
準シソーラス用語： *Debye緩和 ,  *誘電応答 ,  誘電分散

分類 (1件)： 誘電体一般  (BM05010F)

引用文献 (33件)：

• N. Fletcher, The Chemical Physics of Ice (Cambridge University Press, Cambridge, U.K., 1970).
• D. Eisenberg and W. Kauzmann, The Structure and Properties of Water (Oxford University Press, New York, 1969).
• P. V. Hobbs, Ice Physics (Clarendon Press, Oxford, U.K., 1974) Chap. 2, p. 82.
• V. F. Petrenko and R. W. Whitworth, Physics of Ice (Oxford University Press, New York, 1999) Chaps. 4-6, p. 60.
• R. P. Auty and R. H. Cole, J. Chem. Phys. 20, 1309 (1952).

タイトルに関連する用語 (6件)： 氷 ,  IH ,  誘電応答 ,  立方体 ,  試料 ,  電場