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J-GLOBAL ID：201802279092075500   整理番号：18A0989945

河川主流からワンド域への溶存酸素供給に関する基礎研究

FUNDAMENTAL STUDY ON DISSOLVED OXYGEN TRANSPORT FROM MAINSTREAM TO WANDO ZONE

著者 (5件)： 山上路生 (京都大学 工学研究科 社会基盤工学専攻) ,  後藤慎弥 (京都大学大学院 工学研究科 社会基盤工学専攻) ,  大石哲也 (土木研究所 自然共生研究センター) ,  高岡広樹 (八千代エンジニヤリング株式会社 九州支店) ,  岡本隆明 (京都大学 工学研究科 社会基盤工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 73  号： 4  ページ： I_739-I_744(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ワンドのような閉鎖水域は主流との適度な水交換がなければ,水質環境が大きく低下する.本稿は特に溶存酸素(DO)動態に着目する.まず野外の実験ワンドにおける10か月間のDOモニタリングの結果から,隔離状態にくらべて本川と接続している状態の方が昼夜を通してDO値は高く,適切な水環境を維持するためには本川との水交換が効果的であることを確認した.ワンド域へのDO供給は本川だけでなく大気からの再曝気や水性生物や底泥による生産・消費も関係する複雑な現象である.本稿後半ではモデルワンドを用いた水理実験によってワンド内の循環流とDO回復速度を計測した.さらに再曝気と主流からの二重供給によるDO回復時間を定量評価するとともに主流速,開口比率および交換率による予測式を提案した.(著者抄録)

シソーラス用語： *河川流 ,  *遊水池 ,  *溶存酸素 ,  供給 ,  水理模型試験 ,  交換 ,  循環流 ,  河川環境 ,  屋外試験 ,  流速分布
準シソーラス用語： *ワンド ,  *水交換

著者キーワード (5件)： DO transport ,  reaeration ,  wando ,  field survey ,  laboratory experiment

分類 (1件)： 河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (11件)：

• 1) 鍛冶塩太,綾史郎,武藤裕則,馬場康之,中西章,出口恭,藤田一郎,竜門俊次:淀川樟葉復元ワンド群の水理環境,水工学論文集,第50巻,pp. 1117-1122, 2006.
• 2) 木村,北村,鷲見,武田,鬼束,床,大塚:木曽川感潮域に設置された水制群周辺のワンド形成過程と河川環境に関する共同研究,河川技術論文集,第8巻,pp. 365-370, 2002.
• 3) 冨永晃宏,榊卓也:砂礫床河川に設置された人工ワンド周辺の河床変動,水工学論文集,Vol. 54,pp. 793-798,2010.
• 4) 鷲見哲也,鷲津善之,辻本哲郎:木曽川わんど部での水域・堆積域間水交換:潮汐流および洪水流による人工ワンドへの土砂流入と環境への影響,河川技術論文集,第8巻,pp. 371-376, 2002.
• 5) 大石哲也,原田守啓,高岡広樹,萱場祐一,中小河川における河川環境に配慮した河道設計支援ツールの開発,河川技術論文集,第21巻,pp. 7-12, 2015.

タイトルに関連する用語 (5件)： 河川 ,  ワンド ,  溶存酸素 ,  基礎 ,  研究