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J-GLOBAL ID：201802279188515460   整理番号：18A0353264

血管細胞における酸化LDLによって誘発された二重シグナル伝達【Powered by NICT】

Dual signaling evoked by oxidized LDLs in vascular cells

著者 (10件)： Negre-Salvayre Anne (Inserm UMR-1048, France) ,  Auge Nathalie (Inserm UMR-1048, France) ,  Camare Caroline (Inserm UMR-1048, France) ,  Camare Caroline (University of Toulouse, Faculty of Medicine, Biochemistry Dept, Toulouse, France) ,  Camare Caroline (CHU Toulouse, Rangueil, Toulouse, France) ,  Bacchetti Titziana (Universita Politecnica della Marche, Ancona, Italy) ,  Ferretti Gianna (Universita Politecnica della Marche, Ancona, Italy) ,  Salvayre Robert (Inserm UMR-1048, France) ,  Salvayre Robert (University of Toulouse, Faculty of Medicine, Biochemistry Dept, Toulouse, France) ,  Salvayre Robert (CHU Toulouse, Rangueil, Toulouse, France)
資料名： Free Radical Biology & Medicine  (Free Radical Biology & Medicine)
巻： 106  ページ： 118-133  発行年： 2017年 
JST資料番号： D0414C  ISSN： 0891-5849  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アテローム性動脈硬化症の酸化理論は,活性酸素種による血管壁における低密度リポ蛋白質(LDL)の改質に依存している。,酸化LDLのような修飾LDLは早期アテローム性動脈硬化症(泡沫細胞と脂肪線条の蓄積)の形成に関与すると考えられているが,進行病変とアテローム血栓性イベントにおけるそれらの役割が議論されている,抗酸化剤補給は介入無作為化試験における冠動脈疾患イベントおよび死亡を防ぐことはできなかった。酸化LDLと酸化脂質であるアテローム性動脈硬化症病変に存在し,培養ウシ血管平滑筋細胞とマクロファージに対する細胞シグナル伝達を誘発することができるので,それらはアテローム性動脈硬化およびアテローム性動脈硬化症血管リモデリングにおいて役割を果たす可能性があることを提案した。酸化LDLsは生物学的二重作用,異なる伝達経路を介してシグナルを送ることをスカベンジャー受容体(例えばCD36,LOX 1,SRA)による脂質過酸化の程度,酸化脂質(酸化リン脂質,オキシステロール,マロンジアルデヒド,α,β-不飽和ヒドロキシアルケナール)の性質,酸化LDLの濃度と取込に依存することを示した。温和に酸化されたLDLの中程度の濃度は炎症誘発性および細胞の移動と増殖を誘発するが,高濃度は細胞増殖停止とアポトーシスを誘導する。酸化LDLにより誘発される生存とアポトーシス応答の間のバランスが細胞の運命を調節する細胞系に依存し,セラミド/スフィンゴシン 1 ホスファートレオスタット,小胞体ストレス,オートファジーおよびプロ/抗アポトーシス蛋白質の発現である。in vivoでは,酸化LDLの内膜濃度は流入(高コレステロール血症,内皮透過性),LDLの滞留時間と脂質組成,酸化ストレス強度,防御機構の誘導に依存する(抗酸化系,熱ショック蛋白質)。結果として,酸化LDLに対する局所細胞応答は,炎症性または抗炎症経路,血管新生または抗血管新生応答,生存またはアポトーシス,プラーク成長,不安定性,合併症(プラーク内出血,蛋白質分解,石灰化,アポトーシス)と破壊に寄与することを刺激する可能性がある。最後に,これらの二重特性をoxLDLsはアテローム性動脈硬化症発達の各段階で関与し,初期脂肪線条から進行病変に,それらの酸化脂質含量の性質と濃度に依存していたことを示唆した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 培養 ,  アポトーシス ,  血管新生 ,  タンパク質分解 ,  酸化ストレス ,  活性酸素 ,  *アテローム性動脈硬化症 ,  石灰化 ,  細胞増殖 ,  脂質過酸化 ,  炎症 ,  血管平滑筋細胞 ,  消炎作用 ,  LDL【リポタンパク質】
準シソーラス用語： *酸化LDL , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (18件)： 酸化LDL ,  アテローム性動脈硬化症 ,  スカベンジャー受容体 ,  LOX-1 ,  酸化ストレス ,  炎症 ,  Proliferation ,  アポトーシス ,  血管新生 ,  酸化ストレス ,  脂質過酸化生成物 ,  チロシンキナーゼ受容体 ,  4-ヒドロキシノネナール ,  セラミド ,  スフィンゴシン1-リン酸 ,  ERストレス ,  オートファジー ,  miRNA

分類 (1件)： 循環系の基礎医学  (GJ01020K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 血管細胞 ,  酸化LDL ,  誘発 ,  シグナル伝達