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J-GLOBAL ID：201802279207505022   整理番号：18A0061520

アメリカ合衆国で暮らす既婚日本人女性の雇用パターンにみる日本的価値規範-日本でのワーク・ライフ・バランス実現のために-

The Employment Pattern and the Underlying Value Orientation of Japan-born Japanese Wives in the United States: For the Realization of More Sensible Work-Life Balance in Japan

著者 (4件)： 花岡和聖 (立命館大学文学部准教授) ,  LIAW Kao-Lee (マクマスター大学地理学・地球科学部名誉教授) ,  竹下修子 (愛知学院大学文学部教授) ,  石川義孝 (京都大学文学研究科教授)
資料名： E-Journal GEO (Web)  (E-Journal GEO (Web))
巻： 12  号： 1  ページ： 101-115(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0152A  ISSN： 1880-8107  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,アメリカン・コミュニティ・サーベイの2009~2013年の個票データを用いて,アメリカ合衆国で暮らすアジアの7カ国(日本・韓国・台湾・インド・中国・ベトナム・フィリピン)生まれの既婚女性の長期雇用を対象とした多変量解析を行った.その結果,既婚日本人女性の長期雇用割合は,アジアの7カ国出身女性の中で最も低く,そのことは七つの説明要因の効果を調整した上でも,妥当していることが判明した.また,(1)3歳以下の実子がいる,(2)短大卒の学歴がある,(3)夫が高収入である,といった条件をもつ既婚女性の間では,日本人女性でこの割合が著しく低い傾向にある.アメリカ合衆国で暮らす日本生まれの日本人の夫が高い長期雇用割合を示すとともに,日本人の妻の雇用パターンは,(1)人間関係における母性原理という慣習,(2)集団意識としての「場」の共有,を強く選好する日本的価値規範に根差している,と解釈できる.(著者抄録)

シソーラス用語： *女性 ,  *価値観 ,  アメリカ合衆国 ,  実態調査 ,  労働 ,  *雇用 ,  *期間 ,  結婚 ,  就職 ,  型 ,  日本
準シソーラス用語： *既婚女性 ,  雇用年数 ,  行動パターン ,  就労 ,  *長期雇用 ,  *日本人

著者キーワード (10件)： ワーク・ライフ・バランス ,  日本人女性の労働力率 ,  専業主婦 ,  ロジット分析 ,  アメリカン・コミュニティ・サーベイ ,  work-life balance ,  Japanese female employment rate ,  housewives ,  logit analysis ,  American Community Survey

分類 (1件)： 職務管理  (KA04020I)

引用文献 (26件)：

• 有沢広巳 1956.賃金構造と経済構造--低賃金の意義と背景.中山伊知郎編『賃金基本調査--その構造・携帯および体制』40-57.東洋経済新報社.
• 大石亜希子 2003.有配偶女性の労働供給と税制・社会保障制度.季刊社会保障研究39: 286-300.
• 大沢真知子・廬 回男 2015.M字就労はなぜ形成されるのか.岩田正美・大沢真知子・日本女子大学現代女性キャリア研究所編『なぜ女性は仕事を辞めるのか--5155人の軌跡から読み解く』17-50.青弓社.
• 落合恵美子 2004.『21世紀家族へ--家族の戦後体制の見かた・超えかた』(第3版)有斐閣.
• 金子隆一・岩澤美帆・釜野さおり・石井 太・佐々井司・三田房美・守泉理恵・鎌田健司 2011.第14回出生動向基本調査結婚と出産に関する全国調査--独身者調査の結果概要.人口問題研究67(4): 86-109.

タイトルに関連する用語 (9件)： アメリカ合衆国 ,  日本人 ,  女性 ,  雇用 ,  日本 ,  価値 ,  規範 ,  ワーク ,  バランス