抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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史上初の本格的海面塩分観測衛星Aquariusの登場で,従来の現場観測データでは解像困難な海洋の塩分微細構造が明らかになりつつある。本研究は,降水が降った後に形成される低塩分水と中規模渦の関係について,北太平洋亜熱帯南部海域に着目して調べた。その結果,低塩化した水が渦周りで特徴的な挙動を示す例がいくつか見つかった。降水が背景の北高南低の塩分勾配を強化する時,渦の回転流により塩分の回転模様が見られた。また,その鉛直構造は50m深にまで及んでいたため,長波のロスビー波の西方伝播時に生じる低塩表層水の収束が,深い鉛直構造を作り出したのだと考えられる。(著者抄録)