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J-GLOBAL ID：201802279273136057   整理番号：18A2092443

伊豆沼・内沼に分布する抽水植物を対象とした地上部現存量の簡易的な推定試験

Simplified estimation of aboveground biomass for emergent plants at Lake Izunuma-Uchinuma

著者 (2件)： 速水裕樹 ((公財)宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団 年7 月27 日受付 2017 年11 月17 日受理) ,  藤本泰文 ((公財)宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団 年7 月27 日受付 2017 年11 月17 日受理)
資料名： 伊豆沼・内沼研究報告(Web)  (Izunuma-Uchinuma Wetland Researches (Web))
巻： 12  ページ： 1-8(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U1189A  ISSN： 2424-2101  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 伊豆沼・内沼に分布する主要な抽水植物の現存量を評価するため,その被度(C)と自然高(H)を乗じた乗算優占度を用いて地上部現存量を推定する方法を検討した.湖岸や隣接水域において純群落を形成していたアシカキ,ショウブ,ヒメガマ,マコモを対象に,単位面積中の被度と自然高を測定し乗算優占度を算出した.また,計測後に調査区内の株について,地上部を刈取り,乾燥重量を測定した.測定結果から得られた乗算優占度を説明変数,乾燥重量を目的変数とした回帰分析を行ったところ,修正済み決定係数は0.60から0.91であり,当てはまりは良好であった.現在,伊豆沼・内沼では失われた抽水植物帯の復元事業が実施されている.復元事業で植栽した植物の現存量を測定する際,今回作成した回帰式を用いれば,非破壊的に現存量の推定を行うことが可能である.(著者抄録)

シソーラス用語： *湖沼 ,  *水生植物 ,  *バイオマス ,  度 ,  植生 ,  高さ ,  *式 ,  イネ科 ,  ガマ科 ,  植物群落 ,  回帰分析
準シソーラス用語： 伊豆沼・内沼 ,  *抽水植物 ,  *地上部バイオマス ,  被度 ,  *推定式 ,  アシカキ ,  ショウブ科 ,  ヒメガマ ,  マコモ

著者キーワード (8件)： 乗算優占度 ,  地上部現存量 ,  抽水植物 ,  べき乗式 ,  emergent plants ,  estimating aboveground biomass ,  multiplied dominance ratio ,  power-law scaling

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (11件)：

• 藤井滋穂. 2001. 琵琶湖岸におけるヨシ群落の機能と現状. 環境技術 30: 102-106. 古澤仁美・佐野哲也. 2013. 奥日光千手ヶ原地域における林床植物の地上部現存量の推定法. 日緑工誌 39: 400-405.
• 浜端悦治. 1999. 湖沼の自然保護. 沼田 眞(編). 自然保護ハンドブック, pp. 494-501. 朝倉書店, 東京.
• 林 健二郎・木村保夫・鈴木正幸・萩原運弘・重村利幸. 1999. 湖沼における植生護岸の形成とその効果. 海岸工学論文集 46: 1116-1120.
• 伊藤秀三. 1985. 野外調査法. 鈴木兵二・伊藤秀三・豊原源太郎(編). 植生調査法II 植物社会学的研究法, pp. 8-35. 共立出版, 東京.
• 岩城英夫. 1978. 生産力の概念と測定原理. 沼田 眞(編).草地調査法ハンドブック, pp. 49-58. 東京大学出版会, 東京.

タイトルに関連する用語 (7件)： 伊豆沼 ,  分布 ,  抽水植物 ,  地上部 ,  簡易 ,  推定 ,  試験