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J-GLOBAL ID:201802279450145541   整理番号:18A1261245

複数の地球化学トレーサに基づくサンゴ石灰化におけるサンゴ-藻類共生の単純な役割【JST・京大機械翻訳】

A simple role of coral-algal symbiosis in coral calcification based on multiple geochemical tracers
著者 (9件):
資料名:
巻: 235  ページ: 76-88  発行年: 2018年 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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大規模なサンゴ礁を最終的に作り出す礁構築サンゴの光強化石灰化は,サンゴ-藻類共生に基づいて良く知られている。内部プールにおけるpH上昇,有機マトリックス分泌の役割および酵素活性を含む共生体光合成およびサンゴ石灰化を結び付けるための可能な機構として,いくつかの議論のある仮説が提案されている。ここでは,Acropora digitiferaサンゴの共生および非対称性一次ポリープの骨格化学および同位体組成に基づき,宿主サンゴの石灰化に対する共生生物の主な寄与として石灰化培地における単純なpH増加を示した。著者らは,4つの温度(27,29,31および33°C),5つの塩分(34,32,30,28および26)および4つのpCO_2レベル(<300,400,800および1000μatm)で10日間飼育した共生および非共生一次ポリープを用いた。複数の地球化学的トレーサ(U/Ca,Mg/Ca,Sr/Ca,δ18O,δ13C,δ44Ca)を分析した結果,骨格U/Ca比(石灰化流体pHの代理として使用)の明確で系統的な減少が観察され,非対称性ポリープと比較して共生における流体のpHが高いことを示した。対照的に,Mg/Ca比(有機マトリックス分泌の暫定的指標として使用される)とδ44Ca(流体へのCa2+経路の指標として使用される)は,共生と非対称性ポリープの間で異ならなかった。これはサンゴ石灰化に関連する有機マトリックス分泌が主にサンゴ宿主自身により制御され,Ca2+の膜貫通輸送は共生関係により変化しないことを示唆する。共生および非対称性ポリープの両方の骨格δ18O値は,同じ温度依存性を有するそれらの間のオフセットを示した。新しく提案したモデルに基づいて,本研究におけるδ18Oの挙動は石灰化流体中のCO2水和の速度を反映していると思われる。CO2水和は酵素炭酸アンヒドラーゼにより促進されるので,共生と非対称性ポリープ間のδ18O値のオフセットは酵素活性の差に起因するが,酵素は非対称性ポリープでも機能的である。温度および塩分実験における共生δ13C値は,光合成による非対称性ポリープにおけるそれらと比較して高かったが,pCO2実験における光合成δ13Cシグナルは,より高いpCO2処理における13C枯渇CO2ガス添加によって引き起こされた海水中の溶存無機炭素における支配的δ13C勾配によってマスクされた。Sr/Ca比は,温度,塩分,pCO_2の変化に従って無視できる関係を示したが,本研究におけるSr/Ca比の複製の相対的に大きな偏差に起因している可能性がある。全体として,U/Ca比のみが,全ての実験を通して共生と非共生ポリープの間で有意差を示し,共生藻類により引き起こされたサンゴ石灰化に対する重要な影響は光合成による石灰化流体のpHの増加であることを示した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
水圏・生物圏の地球化学 

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