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J-GLOBAL ID：201802280232578083   整理番号：18A1892000

福島第一原発事故の一省察

A Reflection of the Accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

著者 (1件)： 飽本一裕 (帝京大学理工学部情報電子工学科)
資料名： 保健物理(Web)  (Japanese Journal of Health Physics (Web))
巻： 53  号： 2  ページ： 123-127(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U1378A  ISSN： 1884-7560  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・福島第一原子力発電所事故に関する文献に見られる多くの誤解。
・「敷地外で一部の鉄塔が倒壊」は誤述であり,この誤解は海外にまで拡散。
・同鉄塔は5,6号機への送電設備で,1~4号機の過酷事故とは無関係。
・非常用復水器(IC)の実働経験の皆無とICに関するリスク管理の不備。
・1号機の早期暴走と炉心損傷の開始,及びベントの経緯。
・緊急時の線量限度250mSvを越えた職員の被曝。
・最大の過失はベント時に水素混入放射性ガスを迷走させたバルブの閉め忘れ。
・リスク管理及び市民とのリスクコミュニケーション。
・小児甲状腺癌発症率に関しては,原発事故由来の被曝による過剰発生説と緻密な検査網による過剰診断の二説が存在。

シソーラス用語： *原子炉事故 ,  福島県 ,  原子力発電所 ,  放射線被曝 ,  被曝線量 ,  炉心破壊 ,  復水器 ,  原子炉冷却系 ,  *リスク管理 ,  コミュニケーション ,  *放射能汚染 ,  環境汚染 ,  放射性同位体 ,  大地震 ,  放射線防護 ,  放射線管理
準シソーラス用語： リスクコミュニケーション ,  東日本巨大地震 ,  非常用復水器 ,  *福島第一原子力発電所事故

分類 (1件)： 原子炉安全一般  (MD06010W)

引用文献 (21件)：

• 1) TEPCO, Fukushima Nuclear Accident Analysis Report (Interim Report) (2011).
• 2) Nuclear Emergency Response Headquarters Government of Japan, Report of Japanese Government to the IAEA Ministerial Conference on Nuclear Safety (2011).
• 3) K. HUFFMAN; Fukushima Daiichi Accident -Technical Causal Factor Analysis, Electric Power Research Institute, 7-1 (2012). Available at: http://jsmillerdesign.com/FukushimaPapers/EPRI%20Technical%20Root%20Cause%20(EPRI%201024946).pdf, Accessed 15 April 2018.
• 4) NHK special “Meltdown” shuzaihan [Invesitigation crew for NHK's special program “Meltdown”], “Meltdown, Rensa no Shinsou,” [Meltdown, Truth behind the Chain Reactions], (2013), Kodansha, Tokyo (in Japanese).
• 5) H. IZUMIDA; “Genshiryoku Hatsudensho Anzentaisaku ni okeru Kenen ni tsuite” [Concerns on Safety Measures at Nuclear Power Plants], J. Atom. Energy Soc. Jpn., 55, 686-687 (2013) (in Japanese).

タイトルに関連する用語 (1件)： 福島第一原発事故