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J-GLOBAL ID:201802280292887547   整理番号:18A0780793

非線形型粘弾性ダンパーを有する間柱型制振架構の減衰性能評価と動的挙動

DAMPING PERFORMANCE EVALUATION AND DYNAMIC BEHAVIOR OF STUD TYPE VIBRATION CONTROL FRAME WITH NONLINEAR VISCO-ELASTIC DAMPER
著者 (4件):
資料名:
巻: 83  号: 745  ページ: 373-383(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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非線形粘弾性ダンパは,変位により等価剛性が変動する特性を有し,そのため,履歴ループが振幅に依存して変化する。したがって,その特性を反映した解析モデルを作成することが必要である。ダンパを設置する方法に関しては,建物計画に対する要求から間柱型が多用される。従前の研究から,層間変形とダンパ変位が間柱型制振システムにおける様々な因子によって異なることが判明している。本研究の目的は,非線形粘弾性ダンパの減衰特性を評価し,間柱型としてこのダンパを設置した架構の動的挙動を研究することである。さらに,実際の建物を模したモデルにおけるダンパの減衰付加効果と効率的な配置法を検討した。第2章では,非線形粘弾性ダンパによる間柱型制振システムを設置した鋼製架構の動的振動試験の結果に基づいて,減衰特性,動的挙動,解析モデルとの比較,および実効ダンパ変形比と損失変位の評価に関して調査した。結果として,非線形粘弾性ダンパは,弾塑性要素,弾性要素,および粘性要素を並列に配置した3要素モデルを用いて,正確に数値解析を実行できた。第3章で示した骨組構造のモデルを使用することによって,このダンパによる間柱型制振システムを評価することが可能である。さらに,層間変形が増加するに従って,このダンパによる間柱型制振システムの実効ダンパ変形比は対数的に増加する。この現象はダンパの非線形性に起因する。第4章では,骨組解析モデルを用いたパラメータ解析に基づいて,ダンパの配置法の違いによる実効ダンパ変形比と減衰付加効果について研究した。解析モデルは,3層の平面骨組モデルと8層の立体骨組モデルとした。平面骨組解析における単一層配置と連層配置との比較から,連層配置の場合,ダンパの損失変位は梁の回転変形の増加によって増加した。換言すれば,実効ダンパ変形比は連層配置において減少する。間柱型制振システムの効果的な配置法は,連層配置よりむしろ分散配置を成し,それを柔な梁よりむしろ剛な梁に設置することである。したがって,エネルギー吸収効果は実効ダンパ変形比の増加によって改善される。さらに,実効ダンパ変形比は梁の柱側端部の弾塑性挙動に影響される。柱側端部が塑性になると,間柱側端部の曲げモーメントの速度は柱側端部のそれより大きくなり,梁の回転変形による損失変位は増加する。したがって,実効変形比を増加させるには,梁の間柱側端部の曲げモーメントの比率を抑制することが重要である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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建築物の耐震,免震,制震,防振  ,  金属構造 
引用文献 (14件):
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