抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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住まいとまちの歴史的背景を知り,成り立ちを理解することは児童・生徒の学びに多様な可能性を有し,伝統的建造物を次世代に継承するためにも重要である。住まいの指導に際しては,家庭の多様化にともない,児童・生徒にとっての家庭生活が異なる点に留意しなければならない。そこで,学校を教材とした置き換え学習を参照して,伝統的建造物を教材とした住教育の実践と課題を検討することとした。伝統的建造物を活用した住まい・まち学習のためには,登録有形文化財を地域・教育資源と認識することが有効であり,その所有者が,小・中・高校の教材として活用することに積極的であることが前提となる。伝統的建造物の継承者と連携した住教育を推進するため,大学教育における建築・空間・生活の実践的・体験的な学習活動の充実と展開が期待される。(著者抄録)