文献

J-GLOBAL ID：201802280625871959   整理番号：18A1928474

腐敗した,釘止め接合部の横方向強度

Lateral strength of nailed timber connections with decay

著者 (2件)： SAWATA Kei (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  SASAKI Yoshihisa (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN)
資料名： Journal of Wood Science  (Journal of Wood Science)
巻： 64  号： 5  ページ： 601-611  発行年： 2018年 
JST資料番号： L3386A  ISSN： 1435-0211  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ・本研究では,褐色腐朽菌による腐敗が発生した釘止め接合部について,荷重試験を行って横方向強度を調査。そして,荷重試験後,釘止め点を通って木目に平行に切った断面の無傷の部分と腐敗した部分を観察。
・その結果,腐敗が発生した釘止め接合部は,主材と側材の境界面が腐敗している場合,初期変形中に低負荷を示すこと,また,主材の無傷の部分が減少すると降伏荷重が低くなることが判明。
・降伏線理論に基づいて計算で求めた釘止め接合部の降伏荷重は,主材及び側材に木目と平行の方向に著しい腐敗が見られる場合の実験結果と一致し,降伏線理論を用いることで,無傷の釘止め接合部だけでなく,部分的あるいは全体的に腐敗した部分があっても降伏荷重を求めることができると考察。

シソーラス用語： *木材 ,  *釘接合 ,  *腐敗 ,  木材腐朽菌 ,  *終局荷重 ,  理論 ,  褐色腐朽菌 ,  降伏線理論
準シソーラス用語： *釘止 ,  *降伏荷重

分類 (2件)： 製材・加工  (FF05032S) ,  その他の建築部分  (RB03050S)

引用文献 (32件)：

• Wilcox W (1978) Review of literature on the effects of early stages of decay on wood strength. Wood Fiber 9:252-257
• Mizumoto S (1966) The effect of decay caused by Gloeophyllum trabeum on the strength properties of Japanese red pine sap-wood. J Jpn For Soc 48:7-11
• Toole E (1971) Reduction in crushing strength and weight associated with decay by rot fungi. Wood Sci 3:172-178
• Brown F (1963) A tensile strength test for comparative evaluation of wood preservatives. For Prod J 13:405-412
• Kennedy R (1958) Strength retention in wood decayed to small weight losses. For Prod J 8:308-314

タイトルに関連する用語 (4件)： 腐敗 ,  釘止め ,  接合部 ,  横方向