文献

J-GLOBAL ID：201802280922481237   整理番号：18A0416564

木質バイオマス発電の燃料はどのような形でどこから集められ足りているのか?

What Types of Fuels Are Burned in Woody Biomass Power Plant and from Where Are They Gathered?

著者 (4件)： 岩岡正博 (東京農工大学大学院農学研究院) ,  小野梓 (東京農工大学農学部) ,  小野梓 (林野庁北海道森林管理局十勝東部森林管理署陸別森林事務所) ,  松本武 (東京農工大学大学院農学研究院)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 99  号： 6  ページ： 220-225(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木質バイオマス発電施設の燃料の調達範囲,調達する燃料の形状に加えて,現実に燃料が足りているのか否かを明らかにすることを目的として,木質系燃料を使用していてかつ一般廃棄物のみではない発電施設を対象に調査票調査を行った。この結果,燃料を調達する範囲は,定格出力 10 MW を境に,それ未満ならば立地都道府県内からの調達が可能な事例があり,それ以上になると海外からも調達していた。また,定格出力が 1 MW 以上になると都道府県外から燃料調達する事例が増えることから,発電効率を確保するための最低規模である定格出力 5 MW の木質バイオマス発電所が各都道府県で稼動すると,隣接県間で燃料調達が競合し調達困難になると考えられた。燃料の形状はチップが多く,未利用木質の調達量が計画と比べて少ないことがわかった。ここから,未利用木質チップの価格上昇が予想され,調査結果からはその傾向が伺われたが,公開されている統計データからそのような傾向を見出すことはできなかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *木質バイオマス ,  *火力発電 ,  *燃料 ,  発電所 ,  廃棄物 ,  アンケート ,  木材チップ ,  価格 ,  統計データ ,  日本
準シソーラス用語： *バイオマス発電 ,  調達 ,  定格出力 ,  都道府県 ,  発電効率 ,  未利用バイオマス

著者キーワード (10件)： 燃料形状 ,  調達範囲 ,  調達不足 ,  調査票 ,  チップ ,  shape of fuel ,  fuel procurement range ,  unsatisfied procurement ,  questionnaire ,  wood chips

分類 (2件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  火力発電  (NB03040D)

引用文献 (10件)：

• 安藤範親 (2013) 木質バイオマス発電の動向と課題への対応 (地域主導の再生可能エネルギーの現状と課題).農林金融 66: 668-683
• 安藤範親 (2014) 未利用材の供給不足が懸念される木質バイオマス発電:地域別需給推計と展望 (地域資源の有効活用).農林金融 67: 364-378
• 上村佳奈・久保山裕史・山本幸一 (2009) 北東北三県における木質バイオマス供給可能量の空間的推定.日エネ誌 88: 877-883
• 久保山裕史・西園朋広・家原敏郎・奥田裕規 (2004) 林業・林産バイオマスのエネルギー利用の可能性について.日林誌 86: 112-120
• 木質バイオマス発電等検討会 (2014) 木質バイオマス発電等検討会報告書

タイトルに関連する用語 (4件)： 木質バイオマス ,  発電 ,  燃料 ,  形