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J-GLOBAL ID：201802281373346057   整理番号：18A0115165

雑草と雑草防除技術-耕地雑草の特性と雑草害-

Weed biology and management:-Characteristics of arable weeds and damages caused by weeds-

著者 (1件)： 小林浩幸 (農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究セ)
資料名： 薬用植物研究  (Japanese Journal of Medicinal Resources)
巻： 38  号： 2  ページ： 41-51  発行年： 2016年12月20日 
JST資料番号： F2095A  ISSN： 2434-7353  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「雑草」は,系統分類上さまざまな位置にある草種の寄せ集めだが,共通した特性を持っている。短い生活環や早熟性,深い種子休眠や大きな埋土種子集団の形成,比較的小さな種子を多産することなどは多くの耕地雑草に認められ,いずれも頻繁に加えられる撹乱に対する適応として理解することができる。合理的な防除技術を開発し,現場で選択するためには,こうした雑草の特性の理解が欠かせない。ただし,作物に対する雑草害は生育期間中,収穫時など様々な段階で生じ,草種や品目によってもその様相が異なるので,それぞれの状況に応じた対応が求められる。除草の目的は短期的には当作の収量・品質の低下防止にあるが,農業生産の持続性の観点からは,次作以降の雑草発生量を増やさないことが重要で,そのためには長期的な視野にたって,埋土種子集団を小さくしていくことが必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *雑草 ,  *雑草防除 ,  植物生理 ,  発生生理 ,  生産 ,  種子 ,  栽培管理
準シソーラス用語： 耕地雑草 ,  種子休眠 ,  農業生産 ,  埋土種子 ,  除草

分類 (1件)： 雑草による植物被害  (FC04062J)

引用文献 (12件)：

• Baker H.G. 1974. Evolution of weeds. Annual Review of Ecology and Systematics 5,1-24.
• ハーラン J.R. 1984. 作物の進化と農業・食糧(熊田恭一・前田英三訳), 学会出版センター, pp.117-129.
• 三浦励一 2007. 雑草の生活史戦略をどうみるか-一年生雑草を例に. 種生物学会(編), 農業と雑草の生態学, p.257-295, 文一総合出版.
• 三浦励一 2015. 「上農は草を見ずして草をとる」ということわざのもとになった中国古農書の記述. 雑草研究 60, 50-53.
• 小林浩幸・渡邊寛明 2010. 雑草研究における埋土種子調査の目的と手法. 雑草研究 55, 194-207.

タイトルに関連する用語 (3件)： 雑草 ,  雑草防除 ,  耕地